簡単と高画質で「AVCHD→MP4」と「MP4→AVCHD」相互変換する方法の解説!

使用目的に応じて、MP4やAVCHD動画のエンコード作業が必要になる場合があります。例えば、以下のようなケースがあります。
- ➊.スマホなどのデバイスで撮影したMP4動画をAVCHD形式にオーサリングする場合
- ➋.デジタルカメラやビデオカメラで撮影したAVCHD映像をMP4形式に変換する場合
今回の記事では、初心者の方でも理解しやすいよう、高画質を保ちながらMP4とAVCHDを相互に変換する方法について、分かりやすく解説していきます。
(1) AVCHDとMP4についての基本知識
AVCHDとは、高精細なHD映像をDVD記録用ディスクやHDD、SDカードなどに撮影記録できるように開発された記録フォーマットです。映像圧縮にはMPEG-4 AVC/H.264方式を、音声にはドルビーデジタル方式、またはリニアPCM方式を採用しています。拡張子が.mts(m2ts) となります。
AVCHDは新規開発がほぼ終了しているものの、Blu-ray保存やアーカイブ用途には依然として有力な選択肢となっています。しかし、4K非対応であることから、プロフェッショナル用途では徐々に衰退しつつあります。
- AVCHDのメリット・デメリット
- ✅ 高画質: フルHD(1080p/60i)対応で、圧縮効率が高くBlu-rayレベルの画質を維持。
- ✅ Blu-ray互換性: 撮影データを直接Blu-rayディスクに書き込める(ディスク再生に最適)。
- ✅ 長時間録画: 高圧縮によりSDカード1枚で長時間の記録が可能。
- ❌ 互換性の低さ:スマホやタブレットでは専用アプリがないと再生できず、PCでもVLCメディアプレイヤーなど特定のソフトウェアが必要になります。
- ❌ 編集の難しさ: ファイル構造が複雑で、編集ソフトによる対応が限られる
- ❌ 解像度制限: 4K非対応(最大1080p)。
- 👉 AVCHDとは?AVCHD再生できない?AVCHD MP4変換、AVCHD DVD変換方法ご紹介!
MP4とは、動画や音声、字幕と静止画などを記録するためのコンテナフォーマットです。映像圧縮にはMPEG-1/2/4、H.264、MPEG-4 AVC、H.265、AV1方式を、音声にAAC、HE-AAC、MP3、MP2、MP1、MPEG-4 ALS、TwinVQ、CELP、Opus方式を採用しています。拡張子が.mp4となります。
MP4はH.265(HEVC)やH.266(VVC)コーデックの普及に伴い、4Kや120fpsといった高画質・高フレームレートへの対応が拡大しており、より多くのシーンで採用が進んでいます。
- MP4のメリット・デメリット
- ✅ 高い互換性:スマートフォン、タブレット、PCで標準的に再生可能。YouTubeやSNSへの直接アップロードにも対応。
- ✅ ファイルサイズ: AVCHDより小さく、メモリ節約や転送が容易
- ✅ 編集の容易さ: ほとんどの編集ソフトで直接処理可能。
- ✅ 4K対応: XAVC S(ソニー)などの派生フォーマットで4K解像度をサポート。
- ❌ 画質の限界: 同等ビットレートではAVCHDより画質が劣る(圧縮率が高いため)
- ❌ Blu-ray非互換: ディスクへの直接書き込み不可(再エンコード必要)。
- ❌ 音声制限: 2chが主流(5.1chサラウンド非対応)。
AVCHDとMP4の相互変換は、右クリックで「名前の変更」から「ファイル名. mts」か「ファイル名. mp4」に書き換えれば出来るというわけではなく、エンコード作業が必要になるのです。
(2) 高画質でAVCHDをMP4に変換する方法
デジカメやビデオカメラで撮ったAVCHD映像を汎用性の一番高いMP4形式に変換したら、スマホに保存して再生したり、YouTubeやTwitter、InstagramなどのSNSサイトに投稿したり、利用したりしやすくなります。
AVCHD→MP4変換方法@、ビデオカメラに内蔵した変換機能を使う
ほとんどのビデオカメラには、AVCHDで撮影したデータをMP4に変換する機能がカメラ自体に内蔵されているか、付属ソフトに変換機能があるので、別途ソフトを使うよりも確実に変換できます。
例えば、Panasonicのハンディ型ビデオカメラは全ての機種で内部変換機能を持っています。方法は「変換」と「変換コピー」2つがあります。流れは大体こんな感じです。↓↓↓
- ➊.「変換」を使う
- 再生モード(筐体サイドのボタン)→メニュー(画面タッチ)→シーン編集→MP4変換
- ➋.「コピー」を使う
- 再生モード(筐体サイドのボタン)→メニュー(画面タッチ)→コピー→コピー方向選択→記録フォーマットの変換を行いますか?「はい」→コピー方法を選択してください。
AVCHD→MP4変換方法A、パソコン不要で変換機能のある転送アプリを使う
Wi-Fiに対応したビデオカメラなら、JVC製のスマートフォン専用アプリ「Everio sync. 4」を使用すればできます。
ビデオカメラで撮影した映像をスマートフォンにWi-Fiで転送して、転送途中で自動的にスマホで使えるMP4形式に変換してくれるということです。
また、「CameraAccess plus」アプリを使えばJVCと同様にスマホにMP4転送が可能のようです。
ちなみに、Everio sync. 4にも、CameraAccess plusにもかかわらず、iPhoneとAndroidに両対応します。
AVCHD→MP4変換方法B、動画変換に特化したソフトを使う
変換作業を行いたいOSごとに、パソコンソフト、スマホアプリ、WEBサイトが利用できます。
一般的には、高効率で変換作業を行えるのはパソコンソフトです。特に、複数のAVCHD動画を一括でMP4に変換したい場合、パソコンソフト一択です。
現状、無料から有料まで、たくさんの動画変換ソフトがあります。例えば、
- 動画変換ソフト
- ➊.XMedia Recode
- ➋.Handbreak
- ➌.Windows10フォト
- ➍.Winxvideo AI
- ➎.Freemake Video Converter
上記のソフトウェアは、どれもAVCHDとMP4の相互変換に対応していますが、メーカーごとに異なる特徴があります。
各ソフトの仕様をよく理解し、自分の用途やニーズに合ったものを選びましょう。
中でも動作が軽快な「Winxvideo AI」は特におすすめです。このソフトは1080pはもちろん、2K、4K、さらには8Kの超高解像度動画にも対応し、高速で読み込むことが可能です。また、動画を圧縮せず、元の解像度を保った高品質な状態で出力できます。
さらに、ハードウェアアクセラレーション技術を活用することで、16倍の高速変換を実現しており、パソコンの性能にもよりますが、数十GBもの大容量動画でもわずか2〜3分程度で変換が完了するとのことです。
動画変換が主な機能ではありますが、>このソフト1本で簡単な動画編集・動画圧縮・AI動画高画質化もスムーズに行うことができる点も魅力的です。
さて、Winxvideo AIを使ってAVCHDをMP4に変換する操作手順を説明します。

step1Winxvideo AIのホーム画面で、「変換」アイコンをクリックします。
step2すると、変換画面がポップアップされて、変換したいAVCHD動画(複数でも可能)をドラッグ&ドロップするだけで読み込みます。すると、画面下側の「ビデオ」タブから「MP4」形式を選択します。
「H264 MP4」、「4K MP4」、「HEVC MP4」などのオプションもあるが、それにより解像度が変わります。目的に合った解像度を採用したものを利用しましょう。ちなみに、元より解像度を上げても高画質になるわけでもないが、最大は元の動画に忠実になるだけです。
step3最後に「RUN」ボタンをクリックすると変換が始まります。後は待つだけです。

Winxvideo AI - AVCHDとMP4の相互変換ソフト
対応可能な動画や音声形式は370種類以上に及びます。AVCHDからMP4への変換はもちろん、MKV、AVI、MOV、FLV、3GP、AACといった幅広いファイル形式にも対応しており、変換できないファイルはほぼ存在しないと言えるでしょう。
(3) 高画質でMP4をAVCHDに変換する方法
最近のテレビやDVDレコーダーには、DLNAなどの機能を利用して、パソコンや外付けHDDに保存された動画を再生できる便利な機能が搭載されています。
例えば、デジカメやビデオカメラで撮影したAVCHD形式の動画を外付けHDDに保存しておけば、わざわざビデオカメラを接続することなく簡単に動画を楽しむことができます。
しかしながら、スマホで撮影した動画の多くはMP4形式で保存されているため、それらをAVCHD形式に変換しないと、これらの機器で再生できない場合があります。
MP4→AVCHD変換方法@.おすすめの変換ソフト
ビデオカメラの記録形式であるAVCHDを作成する際、MP4をAVCHDに変換する必要があります。そのためにはオーサリングソフトを利用しますが、フリーソフトの中では「multiAVCHD」がよく知られた選択肢です。
multiAVCHDは無料ながら高機能なブルーレイ/DVDビデオオーサリングソフトであり、BD(ブルーレイ)とDVDの両方を作成できる点が特徴です。ブルーレイはBDMV形式、DVDはAVCHD形式で作成が可能です。
ただし、このソフトは英語表記で操作がやや複雑なうえ、エラーが頻繁に発生することがあり、快適に使用できない場合があります。
もし有料ソフトでも問題ないのであれば、「Winxvideo AI」やペガシスの「TMPGEnc Authoring Works」などもおすすめです。

Winxvideo AIは、多機能ソフトウェアで、AVCHD ⇔ MP4 相互変換をはじめ、動画や音声の変換、編集、圧縮、録画、さらにAIを活用した高画質化など、多彩な機能を備えています。その高速処理性能やAI技術による画質向上機能、すべてを一つにまとめた利便性によって、動画に関わる体験がより快適で充実したものになるでしょう。
- ご注意
- 上記紹介した動画変換ソフトの一部も、MP4動画をAVCHD形式に変換して出力することができるます。
- オーサリングと微妙な違いがあるのためか、こうして取得したAVCHD動画はテレビやDVDレコーダーで再生できない報告もネットからあります。
multiAVCHDでMP4をAVCHDに変換する操作手順
今度は、multiAVCHDを使ってMP4をAVCHDに変換する方法を説明します。
step1multiAVCHDを起動して、MP4動画をドラッグ&ドロップで再生順に放り込む、または上部の「Add video files」をクリックして動画ファイルを選択して読み込みます。

step2「fit all」をクリックして、下記のような画面が表示されるが、いくつかの設定を調節します。
- ➊.「destination media」:目的な形式を選択します。DVDかBDか再生機器に合って選択します。
- ➋.「Quality/Speed」:画質を選択。「2pass VHQ」などの高画質を選択すると処理時間がかかります。。
- 画質よりも速さ重視で「1 pass Turbo」を選択します。
- ほかにデフォルトのままで大丈夫です。「compilation」表示画面の下のグレー部分に、ファイル名が青矢印に囲われた状態になっているとOKです。一方、赤で表示されると、「Properties」をクリックしてエラーの部分を修正しなくては操作が進みません。
step3「Author」タブをクリックします。表示された画面から「Auto set 12 chapters」にチェックを入れれば自動で12個のチャプターを入れてくれます。

step4「Menu」タブクリックします。「Headline」にディスクのタイトルをいれます。フォントは日本語フォントの「メイリオ」がおすすめ。それよりもっと高度な設定もできるが、初心者の方にあまり向いていないので、興味があれば自分で別途調べてもいいです。

step5「Start」をクリックして、変換出力の項目画面が表示されます。その中の左側の「AVCHD Disc」をクリックします。すると、変換処理が自動的に開始します。これで、すべての操作が完了します。

AVCHDとMP4は、それぞれ異なる特性を持つ動画形式ですが、高性能な変換ソフトであるWinxvideo AIを活用することで、画質を維持しながら両形式の相互変換が可能です。
これにより、様々なデバイスで動画をスムーズに楽しめます。特にWinxvideo AIは、使いやすさ、高画質、そして多機能性を兼ね備えており、AVCHDとMP4間の変換において最適な選択肢となります。