最新iPhone動画圧縮フリーアプリ・ソフト・Webサイト9選|iPhone動画の容量を小さくする方法
iPhoneのカメラ性能は年々進化を続けています。最新のiPhoneでは、映画のようなボケ味を出せる「シネマティックモード」や、手ぶれを強力に抑える「アクションモード」、さらにはプロ向けの「ProRes」フォーマットでの撮影も一般的になりました。
しかし、画質がデジタル一眼レフに迫る一方で、動画のファイルサイズは肥大化する一方です。 「4Kや60fpsで撮影したら、数分でストレージがいっぱいになった」「LINEやメールで友人に送ろうとしたら、容量オーバーで送信できなかった」という経験はありませんか?
iCloudの容量追加も一つの手ですが、月額コストがかかります。そこで役立つのが「動画圧縮ツール」です。
本記事では、画質を極力落とさずにファイルサイズを小さくできる、無料で使えるiPhone動画圧縮アプリ・ソフト・オンラインサイト9選を厳選しました。最新のiOS環境でも快適に動作するツールを活用して、iPhoneのストレージ問題を解決しましょう。
目次
【アプリ編】iPhone動画圧縮アプリ3選(PC不要・スマホ完結)
【PCソフト編】iPhone動画圧縮ソフト3選(大量・長時間の動画)
【Webサイト編】iPhone動画圧縮サイト3選(インストール不要)
おすすめの圧縮ツールでiPhone動画の容量を小さくする手順
- 1、iPhone動画圧縮アプリ「ビデオコンプレッサー」の使い方
- 2、動画圧縮ソフト「Winxvideo AI」でiPhone動画の容量を小さくする手順
- 3、iPhone動画圧縮オンラインサイト「VideoSmaller」の使い方
高画質を維持してiPhone動画を圧縮するための3つのポイント
まとめ
【アプリ編】iPhone動画圧縮アプリ3選(PC不要・スマホ完結)
PCを使わず、iPhoneだけで手軽に圧縮したい場合に最適です。
1. ビデオコンプレッサー (Video Compressor)
- 【主な特徴】
- ✔ 圧縮プレビュー機能:圧縮前に「どのくらい画質が変わるか」を確認できるため、失敗がありません。
- ✔ 元動画の削除:圧縮完了後、元の重い動画を削除するか聞いてくれるため、ストレージ整理がスムーズです。
- ✔ 多機能:MP4への変換だけでなく、動画のカット編集や、動画から音声(MP3)のみを抽出することも可能です。
ハードウェアコーデックを使用しており、処理速度が非常に高速です。「とりあえず急いで軽くしたい」というニーズに最適です。
2、パンダ動画コンプレッサー (Panda Video Compressor)
- 【主な特徴】
- ✔ 目的別プリセット:「LINE用」「メール用」「Instagram用」など、送りたい先に合わせて最適なサイズを自動提案してくれます。
- ✔ バランスの良い圧縮:画質劣化を最小限に抑えつつ、ファイルサイズを劇的に小さくするアルゴリズムが優秀です。
アイコンはポップですが機能は本格派。特に「LINEで動画を送れない」というトラブル解決には、このアプリの「LINE用」設定が非常に役立ちます。
3. CapCut(キャップカット)
- 【主な特徴】
- ✔ 編集と圧縮の同時進行:動画の不要な部分をカット(トリミング)することで、物理的に容量を削れます。
- ✔ 詳細な書き出し設定:動画を保存(エクスポート)する際、解像度(1080p→720pなど)やフレームレートを意図的に下げることで、好みのサイズに調整可能です。
アプリ自体のサイズは大きめですが、TikTokやReels、YouTube Shortsなどの動画編集をするついでにサイズダウンも行いたい人には、これ一本で完結するため最も効率的です。
【PCソフト編】iPhone動画圧縮ソフト3選(大量・長時間の動画)
iPhoneで撮影した4K動画や長時間のクリップは容量が非常に大きく、スマホのストレージを圧迫しがちです。PC(Windows/Mac)へデータを移し、画質を維持したままファイルサイズを軽量化したい場合に最適なソフトを厳選しました。
- 比較・選定のポイント:
- ☑ 圧縮率と画質のバランス: H.265/HEVCなどの高効率コーデックに対応していますか。
- ☑ 処理速度: 大量の動画をまとめて処理(バッチ処理)できますか。
- ☑ 操作性: 初心者でも直感的に扱えるか、上級者向けの設定が可能ですか。。
1. Winxvideo AI(多機能・最強)
Winxvideo AI(旧 WinX HD Video Converter Deluxe)は、単なる圧縮だけでなく、AIを活用した画質補正に強みを持つソフトウェアです。
- ✔ 特徴:最新のAI技術を搭載し、動画を圧縮してもノイズやボケを自動で補正。視覚的な画質劣化を極限まで抑えることが可能です。
- ✔ 機能:約1,000種類以上の形式に対応。iPhone標準のHEVC動画もスムーズにMP4へ変換・圧縮できます。GPU加速に対応しているため、4K動画の処理も高速です。
- ✔ 用途:「画質は落としたくないが、容量は大幅に減らしたい」「古い動画もきれいにしたい」というニーズに合致し、SNS投稿用や長期保存用に最適です。
2. HandBrake(ハンドブレイク)
HandBrakeは、長年愛され続けている完全無料の動画変換・圧縮ソフトです。2025年現在も頻繁にアップデートされており、最新のコーデックに対応しています。
- ✔ 特徴:「RF値(品質基準値)」を調整することで、画質とファイルサイズのバランスを細かくコントロールできます。
- ✔ 機能:チャプター設定、字幕追加、フレームレート調整など、プロ並みの設定が可能。プリセット機能を使えば、iPhone向けの設定をワンクリックで呼び出すこともできます。
- ✔ 注意点:インターフェースがやや専門的です。最初は推奨設定から始め、徐々に自分好みの「RF値」を見つけるのがコツです。 (※最新版は多言語対応が進んでいますが、一部英語表記が残る場合があります)
3. iMovie(Mac標準)
Apple純正の動画編集ソフト iMovie は、編集後の「書き出し(エクスポート)」設定を工夫することで、圧縮ツールとして活用できます。
- ✔ 特徴:OS標準搭載のため動作が非常に安定しており、iPhoneとの連携(AirDropやiCloud)もシームレスです。
- ✔ 機能:動画のカット編集やテロップ入れを行った後、書き出し時に「解像度(1080p/720pなど)」や「品質(低・中・高)」を選択することでファイルサイズを調整します。
- ✔ 用途:「不要な部分をカットして、その分容量を軽くしたい」「とにかく手早く、無料でサイズを小さくしたい」というMacユーザーの日常的なニーズに最も適しています。
【Webサイト編】iPhone動画圧縮サイト3選(インストール不要)
アプリをインストールしたくない、今回だけ数回しか使わないという場合に便利なのが、ブラウザ上で完結するWebサイト型の圧縮ツールです。iPhone標準の「Safari」ブラウザからそのまま利用できます。
注意:プライベートな動画や機密情報を含む動画は、セキュリティの観点からWebサイトへのアップロードは控えましょう。
1. VideoSmaller
対応形式:MP4, MOV(iPhone標準)など
最大ファイルサイズ:最大500MB
登録:不要
日本語:対応
価格:無料
「劣化を抑えたい」「音声を消したい」など、細かい調整をしたい人向け。
機能が圧縮のみに特化しているため、迷わず操作できるのが特徴です。
VideoSmallerの最大のメリットは、動画の横幅(リサイズ)を指定できる点です。例えば、iPhoneの4Kで撮影した動画を「横幅1280」に縮小設定することで、劇的に容量を削減できます。
また、「ビデオからオーディオを削除」というオプションがあり、映像だけを残してさらに容量を軽くすることも可能です。
セキュリティ: アップロードされた動画は数時間後に自動削除されますが、圧縮完了画面から「今すぐ削除」をクリックして手動で即時削除することも可能です。
2. YOU COMPRESS
対応形式:MP4, MOV, AVIなど多形式
最大ファイルサイズ:最大500MB(変動あり)
登録:不要
日本語:対応
価格:無料
設定不要。「とにかく全自動で簡単に」済ませたい人向け。
YOU COMPRESSは、細かい設定が一切不要な「お任せ型」のオンラインサービスです。
ファイルを選択してアップロードするだけで、AIが画質と容量のバランスを自動で判断して圧縮してくれます。
「ビットレート」や「解像度」といった専門用語がわからない初心者の方でも、失敗なく利用できるのが強みです。
圧縮後は自動的にサーバーから削除される仕組みになっており、セキュリティ面への配慮もなされています。
注意点:画質の調整ができないため、圧縮率が高すぎると画質が粗くなる場合があります。
3. Online Video Converter
対応形式:300種類以上(H.265/HEVC対応)
最大ファイルサイズ:最大4GB
登録:不要
日本語:対応
価格:無料(回数制限等の場合あり)
長時間の動画や、大きなファイルを圧縮したい人向け。
「とにかく手軽に、でも大きな動画を扱いたい」という場面に最適なのがOnline Video Converterです。
最大の特徴は4GBまでの大容量ファイルに対応している点です。iPhoneで撮影した長時間のイベント動画や、画質の良い重い動画も処理できる可能性が高いツールです。
ブラウザ上で解像度や出力フォーマット(MOVのままか、MP4にするか等)を選択できるため、汎用性が非常に高いのが魅力です。
おすすめの圧縮ツールでiPhone動画の容量を小さくする手順
前項ではおすすめのツール9選を紹介しましたが、ここではその中から「アプリ」「PCソフト」「オンラインサイト」の代表的な3つのツールを使い、実際にiPhone動画の容量を小さくする具体的な手順を解説します。
自分の環境や目的に合った方法を選んで実践してみましょう。
1. iPhoneだけで完結!アプリ「ビデオコンプレッサー」の使い方
おすすめ:PCを使わず、手軽に動画を圧縮してSNSでシェアしたい方
「ビデオコンプレッサー」等の名称で配信されているアプリは、直感的な操作で素早く容量を削減できます。ここでは一般的な圧縮アプリの操作フローに基づいて解説します。
- 1 App Storeから「ビデオコンプレッサー」と検索し、評価の高いアプリ(例:緑色のアイコンのものなど)を入手・起動します。
- 2 メニューから「ビデオを圧縮する」などをタップし、iPhoneのアルバムへのアクセスを許可して、圧縮したい動画を選択します。
- 3 圧縮設定画面が表示されます。用途に合わせてモードを選びましょう。
- ☑ ノーマルモード: 「大・中・小」や「50%」などの圧縮比を選ぶだけで簡単に圧縮できます。
- ☑ アドバンスモード: 解像度(幅・高さ)やビットレート(画質に関わるデータ量)を細かく指定できます。画質にこだわりたい場合はこちらを調整します。
- 画面上部で「圧縮前」と「圧縮後(予想)」のサイズを確認できます。
- 4 設定を確認し、「圧縮する(スタート)」ボタンをタップすると作業が始まります。
- 5 完了後、「保存(セーブ)」をタップすると、圧縮された軽い動画がiPhoneの写真アプリ(カメラロール)に保存されます。元の動画を削除するか聞かれる場合は、圧縮版の画質を確認してから削除することをおすすめします。
2. 画質劣化なしを目指すならソフト「Winxvideo AI」
おすすめ: 大量の動画をまとめて圧縮したい方、4K動画を綺麗に残したい方
PCソフトを使えば、iPhoneの処理能力に依存せず、高度なAI処理などで高画質のままサイズダウンが可能です。
- 【事前準備】:
- iPhoneの動画をPCへ移動する 圧縮したい動画をPCに移します。以下のいずれかの方法がスムーズです。
- ☑ USBケーブル接続:iPhoneをPCに繋ぎ、エクスプローラー(Windows)や写真アプリ(Mac)から取り込みます。
- ☑ iCloud/AirDrop:クラウド経由やAirDrop(Macの場合)で転送します。
Winxvideo AIの動画圧縮機能は、多様な形式に対応しつつ、操作が簡単で、画質を考慮した圧縮が行える点が特長です。動画のファイルサイズを小さくしたいが画質はなるべくキレイに保ちたい、というユーザーにとって、検討する価値のある選択肢となるでしょう。
では、動画圧縮ソフト「Winxvideo AI」でiPhone動画の容量を小さくしていきましょう。
- 1 「Winxvideo AI」を起動し、メイン画面の「変換」をクリックします。
- 2 左上の「+動画」をクリックし、PCに取り込んだiPhone動画を選択して読み込みます。
- 3 画面下部の「ツールボックス」タブから「圧縮」をダブルクリックし、詳細設定を開きます。以下の項目を調整してサイズを落とします。
- ☑ 圧縮スライダー: スライダーを動かすだけで、目標のファイルサイズに自動調整できます。
- ☑ サイズ入力: 具体的に「20MB以下にしたい」などの場合は数値を直接入力します。
- ☑ 解像度: 4Kを1080pにするなど、解像度を下げることで大幅に軽量化できます。
- ☑ フォーマット: 互換性が高い「MP4」を選択するのが最適です。
- ☑ トリミング: 動画の「開始時間」「終了時間」を指定して、不要な部分をカットすることでも容量を節約できます。
- 4 設定後「OK」をクリック。右下の「参照」で保存先を決め、「RUN」ボタンを押すと高速で圧縮が始まります。





3. インストール不要!オンラインサイト「VideoSmaller」の使い方
おすすめ:アプリを入れたくない方、1〜2個の動画をサクッと小さくしたい方
Webブラウザ上で動くツールを使えば、アプリのインストールなしで圧縮が可能です。 ※注意:プライベートな動画や機密情報は、セキュリティの観点からオンラインサイトへのアップロードは控えることを推奨します。
- 1 iPhoneのSafariやChromeから「VideoSmaller」の公式サイトにアクセスします。
- 2 「閲覧する…(またはファイルを選択)」をタップし、フォトライブラリから圧縮したい動画を選びます。
- 3 設定を行います。
- ☑ 低圧縮レベルを使用(最高品質): 画質を優先したい場合はチェックを入れます(圧縮率は下がります)。
- ☑ 縮小する動画の横幅: 元のサイズより小さい幅(例:1920→1280など)を選ぶと確実に軽くなります。
- 4 「動画をアップロード」ボタンをタップします。アップロードと圧縮処理に少し時間がかかる場合があります。
- 5 「Completed」と表示され、圧縮結果(例:2.20MB => 2.08MB)が出たら成功です。リンクをタップして圧縮済みファイルをダウンロード・保存してください。
高画質を維持してiPhone動画を圧縮するための3つのポイント
上記で紹介したツールを活用すれば、初心者でも簡単にiPhone動画の容量を軽量化できます。
ここからは、「画質をできるだけ落とさずに容量だけを減らす」ために、必ず押さえておきたい3つの設定ポイントと注意点を解説します。
バックアップをとっておく
圧縮することによって、ファイルの音質・画質が劣化します。
一度劣化してしまったファイルは元のビデオファイルに戻せないため、iPhone動画を圧縮する前、ファイルのバックアップをとっておくことが大切です。
目的ごとに「解像度」と「ビットレート」を最適化する
動画の画質とファイルサイズを決める最も重要な要素が「ビットレート(Mbps)」と「解像度」です。
- 解像度: 画面の大きさ(例:1920×1080)
- ビットレート: 1秒間のデータ量(例:10Mbps)
高画質のまま圧縮するには、解像度だけを下げるのではなく、目的に応じて適切なビットレートを設定する必要があります。2025年現在の一般的な推奨設定は以下の通りです。
| 目的 | 推奨解像度 | 推奨フレームレート | 推奨コーデック |
|---|---|---|---|
| スマホでの視聴・保存 | 1080p (1920×1080) | 30fps | H.265(HEVC) |
| YouTube投稿(高画質) | 1080p または 4K | 60fps または 30fps | H.264 / H.265 |
| SNS共有(LINE等) | 720p (1280×720) | 30fps | H.264 |
⚠️ 動きの激しい動画(スポーツなど)はビットレートを高めに、動きの少ない動画(セミナーなど)はビットレートを低めに設定しても画質劣化が目立ちにくい傾向があります。
「Winxvideo AI」は、圧縮時に失われがちなディテールをAIが解析できます。ノイズ除去やエッジの補正を行うことで、数値上のファイルサイズは小さくても、体感的な画質(見た目の美しさ)を維持・向上させることができます。
「容量は削りたいが、思い出の画質は落としたくない」というiPhoneユーザーにとって、AIによる補正と圧縮を同時に行える点は大きなメリットと言えるでしょう。
動画形式(エンコード)を用途で選ぶ
iPhoneで撮影された動画は通常「MOV」形式ですが、圧縮時は用途に合わせて形式(コンテナ)を選ぶのが一般的です。
- MP4:最も互換性が高く、Windows、Android、テレビ、YouTubeなどあらゆる環境で再生可能。迷ったらこれを選びましょう。
- MOV:Apple製品同士のやり取りに最適。
- H.265 (HEVC):iPhone標準の高圧縮コーデック。同じ画質ならH.264の約半分の容量になりますが、古いPCでは再生できない場合があります。
まとめ
本記事では、iPhone動画のおすすめ圧縮ツールや、高画質に残すための具体的な設定方法を紹介しました。
動画圧縮を成功させるカギは、「誰に見せるか(どこで使うか)」に合わせて設定を変えることです。
- 画質優先・大量処理なら PCソフト
- 手軽さ・スピード優先なら スマホアプリやオンラインサイト
これらを使い分けて、iPhoneのストレージ不足を解消しつつ、快適な動画ライフを楽しみましょう。
