Windows10/11の無料コーデックパックおすすめ5選!代表的なコーデック一覧

Windows 10/11でAVI、MOV、MP4などのファイルの動画を再生するとき、「ファイルを再生できません…コーデックをサポートしていない可能性があります。」というエラーが表示された経験はないでしょうか。
この問題は、動画ファイルの再生に必要なコーデックがインストールされていないことが原因で発生します。前回の記事では、コーデックが動画・音声ファイルの再生と取り扱いに欠かせないものがわかりました。そのため、Windows 10/11で再生できない問題を解決するには、動画・音声のファイルに使用されているコーデックをダウンロードしてインストールするだけで、再生ができるようになります。
今回は、動画投稿やビデオ・音声編集、再生、録画などのさまざまなシーンでよく使われるコーデック、及びWindows10/11に最適なコーデックパックおすすめランキングについて紹介します。コーデックパックをインストール方法も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
日常的によく使っているコーデック一覧
Windows 10/11に最適なコーデックパックおすすめ
- 2.1 Media Player Codec Pack
- 2.2 K-Lite Codec Pack
- 2.3 Shark007 Codec
- 2.4 Combined Community Codec Pack
- 2.5 LAV Filters
コーデック不要でAVI、HEVC、MP4、VIDEO_TS…を再生できる
コーデックパックを導入するだけでは対応できない場面も多くあります。そんなときに役立つのが、Winxvideo AIです。HEVCやH.264をはじめとする350以上の形式に対応し、動画・音声ファイルを自由にデコード/エンコード可能です。
さらにAIアップスケールやノイズ除去、フレーム補間といった機能により、低画質の動画も鮮明で滑らかに再生できます。
日常的によく使っているコーデックおすすめ
コーデックによって動画や音声ファイルのサイズや品質なども大きく変わります。しかし数多く存在するコーデックの中で、実際にどれを選べばよいのか迷う方も多いでしょう特定の利用シーンを強く意識しないのであれば、最も普及しているコーデックを選ぶのがおすすめです。なぜなら、広く使われているコーデックであれば、万が一エラーが発生してもインターネット上で解決方法を見つけやすいからです。
ここでは、日常的によく利用されている代表的な動画・音声コーデックの中から、特におすすめの8種類を紹介します。
よく使われる動画コーデックおすすめ一覧
- ▶H.264(MPEG-4 Part 10/ AVC)
- 現在最も人気のあるコーデックといえます。高画質かつ容量の小さいファイルを生成することが可能になるため、インターネット上での視聴やストリーミングに広く用いられているだけではなく、ほぼすべての再生機器に対応し、ローエンドの携帯でサクサク再生することもできます。
- ▶HEVC/H.265
- 広く使われているH264の後継規格として生み出されたコーデックで、「HEVC」とも呼ばれています。 圧縮率が2倍に高まっており、同画質でデータ量をH.264 の約半分に圧縮できるようになるため、トラフィック混雑時でも高画質な動画を快適に視聴できます。8Kもサポートします。
- ▶MPEG-4
- MPEG委員会で最後の動画符号化の規格として開発されています。MPEG-2に比べて高い圧縮率を持つため、インターネット配信や放送で多用されています。MPEG-4 Part 10/ AVC(H264)のコーデック規格が含まれたが、MPEG-4動画といえばMPEG-4 Part 2という規格で圧縮された動画を指すことが多いです。
- ▶MPEG-2
- 比較的古いコーデックだが、余裕で高画質を出せるためDVD-VIDEOや、ブルーレイ、デジタル放送などで広く採用されています。また、ファイルサイズは非常に大きいので、ストリーミング再生に向いていません。 拡張子は「.mpg」「.mpeg」「.ts」または「.m2ts」が一般的に使用されます。
- ▶AV1
- インターネット上の映像配信とビデオ圧縮に用いられ、オープンでライセンスフリーな新型動画コーデックです。圧縮率がより高く、H.265(HEVC)と比較しても、画質はそのままで動画のデータサイズを約20%減らすことが可能です。つまり、同じ帯域幅ではH.265(HEVC)より品質の優れた動画が配信することができます。
よく使われる音声コーデックおすすめ一覧
- ♪MP3
- 現在、最も多く使用されている音声コーデックです。CDとほぼ同じ音質で音声データを10分の1まで圧縮できるため、1993にMPEG Audio Layer 3として正式に仕様が公開された後、すぐ世界で最も愛用されているオーディオ圧縮規格になりました。
- ♪AAC
- 広く普及しているMP3に取って代わるものとして開発された後継規格です。MP3より高い音声品質を実現させることができるため、Apple Musicなど多くのストリーミングサービス、iPhoneやニンテンドー3DSなどのポータブルデバイスで標準的な音声形式として採用されています。
- ♪FLAC
- オープンソースで公開されているオーディオコーデックの一種であるFree Lossless Audio Codecの略です。圧縮後も元に戻る可逆圧縮方式を採用するため、音声品質を維持したままデータの損失や劣化が起こりませんが、データの容量は非常に大きくなります。
用途や使用するシーンによって適したコーデックを選ぶ
人気のあるコーデックをご紹介しましたが、実際には用途や利用シーンによって適したコーデックは変わってきます。
以下、よく使われるコーデックの特徴や、適した利用シーンを一覧表にまとめました。どのコーデックを選べばよいのか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
動画コーデックおすすめ |
ファイル形式(コンテナ) |
圧縮方式 |
利用用途 |
サイズ |
---|---|---|---|---|
H.264 |
MP4、MOV、MKV、3GP、FLV、MXF |
非可逆 |
ストリーミング、ビデオ圧縮、ライブ配信、動画撮影、HD DVD作成 |
画面解像度やフレームレットなどを同一にする場合、
MPEG-2 > DivX>MPEG−4 > H.264 > H.265(HEVC) > AV1>VP9 |
H.265(HEVC) |
MKV、TS、3GP、MKV |
非可逆 |
ストリーミング、動画撮影、4K・8Kテレビ放送、ライブ配信、携帯端末向けの映像配信 |
|
MPEG-4 |
MP4、MOV、3GP、AVI、MKV |
非可逆 |
ストリーミング、ラジオ配信、動画撮影 |
|
MPEG-2 |
DVD (VOB)、ブルーレイ(TS)、MPEG、MP4、MOV |
可逆 |
DVD・BD作成、動画編集、デジタル放送、SDTV・HDTVに対応 |
|
AV1 |
MP4、3GP、MKV、WebM |
非可逆 |
ストリーミング、ライブ配信 |
|
VP9 |
WebM、MKV、MP4 |
非可逆 |
ストリーミング、ライブ配信、ビデオ圧縮 |
|
DivX |
DivX、AVI |
非可逆 |
一部のDVDプレーヤーやゲーム機に対応 |
音声コーデックおすすめ |
ファイル形式(コンテナ) |
圧縮方式 |
利用用途 |
サイズ |
---|---|---|---|---|
MP3 |
MP3、MOV、AVI、ADTS、3GP |
非可逆 |
Web上の音楽配信、モバイルデバイスでの音声利用、音声編集 |
同じ程度の音質なら、
WMA > MP3 > > FLAC > ALAC |
AAC |
MP4、3GP、MKV、MPEG、MOV、 |
非可逆 |
Apple Music標準の音声ファイル形式、デジタル放送、音楽配信、 |
|
FLAC |
FLAC、OGG |
可逆 |
音楽配信、無劣化で音楽CDコピー |
|
ALAC |
MP4、MOV |
可逆 |
Apple 製デバイスやソフトなどの標準的な音声ファイル形式 |
|
WMA |
WMA、WMV、ASF、MPEG、MP4、 |
非可逆 |
ストリーミング、音楽配信 |

非圧縮と可逆圧縮と非可逆圧縮の違いは?
動画非圧縮のメリットとデメリット、また動画可逆圧縮・不可逆圧縮の圧縮率、動画品質などをご説明して、動画圧縮する時に動画可逆圧縮と動画非可逆圧縮どっち選ぶかと紹介。
Windows 10/11に最適なコーデックパックおすすめ5選
コーデックは使用シーンや用途にあわせて選ぶことが大切です。。しかし、必要なコーデックが多い場合、インターネットから一つひとつ探してインストールするのは手間がかかります。そんなときに便利なのが、様々なコーデックが収められたコーデックパックです。コーデックパックを導入することで、様々なシーンで使われているコーデックを一発ドンッで全てインストールすることができるようになります。
ここでは、Windows 11/10におすすめのコーデックパックを5つご紹介します。
コーデックパックおすすめ@:Media Player Codec Pack
完全無料で使えるコーデックパックです。近年主流の動画・音声のファイル形式にすべて対応していますので、外部のメディアプレイヤーを導入しなくても、Windows 10に標準装備されている「Windows Media Player」や「映画 & テレビ」で再生できなかった音楽や動画ファイルが再生できるようになります。
- 対応の音声フォーマット:AAC、AC3、FLAC、OGG、MOD、DTS、Vorbis…
- 対応の動画フォーマット:AVI、MKV、OGM、MP4、MPG、MPEG、VOB、DAT、FLV…
- Media Player Codec Packのインストール方法
- Windows 10/11でMedia Player Codec Packというコーデックパックを安全にインストールするには、以下の操作手順を行ってください。
- まずは、https://www.mediaplayercodecpack.com/にアクセスして、Media Player Codec Packをダウンロードします。
- ダウンロードしたインストーラーファイル(media.player.codec.pack.●●.setup.exe)をダーブルクリックしてインストールを開始してください。
-
- インストールの種類が表示されます。デフォルト設定で高速インストールしたい場合は「Easy Installation」、ビデオと音声ファイルに関する設定を変更したい場合は「Detailed Installation」を選択してください。
-
- ここでは、「Easy Installation」を選択してから「Next >」をクリックしてください。
- 次の画面で、デフォルト設定のままにし、「Next >」をクリックします。
-
- 「RAV Endpoint-protection」というセキュリティソフトをインストールするという誘導画面が表示され、「Decline」を押すと、Media Player Codec Packのインストールが自動的に進みますので、しばらくお待ちください。
-
- インストール完了後、下記のような画面が表示されます。
-
コーデックパックおすすめA:K-Lite Codec Pack
Windows 10向けコーデックパックの中で最も人気のあるものです。K-Lite Video Codec PackではBasic版、Standard版、Full版、Mega版という4つのエディションが用意されています。一般的なユーザーなら、Basic版が十分こなせる機能を持っていると思います。パソコンでよくDVDビデオを見る人なら、DVDの再生に必要なコーデックが追加されたStandard版がおすすめです。
- 対応の音声フォーマット:MP3、AAC、FLAC、M4A、AAC、OGG、3GP、APE、Opus…
- 対応の動画フォーマット:AVI、MKV、MP4、FLV、MPEG、MOV、TS、RM、WebM、DVD…
- K-Lite Codec Packのインストール方法
- Windows 10/11でK-Lite Codec PackのBasic版というコーデックパックを安全にインストールするには、以下の操作手順を行ってください。
- K-Lite Codec Packのダウンロードページにアクセスして、K-Lite Codec Packをダウンロードします。
- エクスプローラでK-Lite Codec Packをダウンロードしたフォルダを開き、K-Lite_Codec_Pack_●●.exeを実行します。
-
- セキュリティの警告ダイアログが開き、「実行」または「開く」をクリックしてください。
- 以下の画面になるので「Normal」にチェックを入れて「Next」をクリックしてください。
-
- Basic版にはプレーヤーが含まれないため、ここでは画像や動画のファイルを開く既定のプログラムを選択してくさい。選択が完了したら「Next」をクリックします。
-
- 「Additional Tasks and Options」という画面が表示されます。デフォルト設定のまま進めて問題ありませんので、「Next」を押します。
- 次、使用可能なハードウェアアクセラレーションや字幕の言語を選択します。
-
- 音声デコーダーを構成するときは、出力の種類を設定する必要があります。Audio Configurationの画面が開くので、必要に応じてオーディオデコーダーを設定します。
- 付属の Infatica P2B Networkソフトウェアをインストールしたくないなら、「Decline」をクリックします。
- セットアップ画面が表示されますので、「Install」をクリックして、インストールが始まります。
- 「Done」というメッセージが表示されたことを確認して、「Finish」をクリックします。
-
コーデックパックおすすめB:Shark007 Codecs
このツールにはADVANCED CodecsとSTANDARD Codecsといった2つのバージョンが用意されており、すべて無料です。一般的に見られる音声・動画のファイル形式だけではなく、インターネット上のストリーミング動画も対応しています。エンコード・デコードの速度が速くて、初心者でも簡単に始められます。
- 対応の音声フォーマット:AC3、DTS、AMR、MPC、MKA、FLAC、M4B、OGG、OGM…
- 対応の動画フォーマット:AVI、MOV、MP4、MPEG–DVD、RM、DivX、Xvid、Y4M、MKV…
- Shark007 Codecsのインストール方法
- Windows 10/11でShark007 CodecsのSTANDARD版というコーデックパックを安全にインストールするには、以下の操作手順を行ってください。
- https://shark007.net/index.htmlにアクセスし、Shark007 Codecsをダウンロードします。
- ダウンロードした「STANDARD_Codecs_●●.exe」をダブルクリックして実行します。
- 言語選択画面が表示されます。「日本語」を選択後「OK」をクリックします。
-
- しばらくすると「Shark007 STANDARD Codecs用のInstallShieldウィザードへようこそ」というインストール用の画面が表示されますので、「次へ」をクリックします。
-
- 「使用許諾契約」という画面が出ますが、内容を確認してから「使用許諾契約の条項に同意しますにチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
- インストール先のフォルダの選択画面になりますので、ここも何も変更せずに「次へ」ボタンをクリックして先に進めてください。
-
- セットアップタイプの選択画面を表示されます。全てのプログラム機能をインストールする場合は「すべて」のチェックを、必要としている機能だけをインストールする場合は「カスタム」のチェックを入れてください・わからない場合はそのままで「次へ」をクリックします。
-
- 以下の画面になるので「インストール」をクリックして、Shark007 Standard Codecのインストールが始まります。
-
- 「InstallShield ウィザードを完了しました」という画面が表示されたことを確認して「完了」をクリックします。
コーデックパックおすすめC:Combined Community Codec Pack
略称は CCCP で、Windows向けに配布されていた軽量かつ無料のコーデックパックです。2005年頃に登場し、主にアニメファンコミュニティ(fansubグループ)で広く利用され、アニメ動画再生できない問題を簡単に改善できるようになります。
ただし、2015年をもって開発中止しており、HEVC/H.265、VP9、AV1などの最新コーデックには対応していません。
- 対応の音声フォーマット:AAC、AC3、FLAC、OGG、WAV、Vorbis…
- 対応の動画フォーマット:AVI、MKV、MP4、MPEG2、FLV
コーデックパックおすすめD: LAV Filters
最新の動画・音声フォーマットに幅広く対応するコーデックパックです。DirectShowベースで提供されており、MPCやKodiなどのメディアプレイヤーと組み合わせることで、再生できない動画聴を快適に視聴できるようになります。高い互換性と安定性を備え、再生時のエラーを軽減できるうえ、デコード設定やスレッド数なども細かくカスタマイズ可能です。
- 対応の音声フォーマット:AAC、AC3、AIFF、FLAC、DTS、OMA、WAV…
- 対応の動画フォーマット:AVI、MKV、MP4、DV、WebM 、FLV、RM、TS…
コーデック不要でAVI、HEVC、MP4、VIDEO_TS、AAC…を再生できる方法
パソコンの操作に自信がなかったり、コーデックに関する専門知識が十分でない方にとって、コーデックパックをインストールするのは難しく感じられることがあります。 さらに、Windows 10/11でCodec Packを導入しても、エラーが発生してAVI、HEVC、MP4、VIDEO_TS、AACなどの動画や音声ファイルを再生できない場合もあります。
このような場合は、 様々な動画・音声形式に対応したメディアプレイヤーや、ファイル変換ソフトが導入するのが、コーデックパックをインストールせずに動画再生環境を整える最も簡単な方法です。
Windows 10/11で再生できない動画・音声を別のメディアプレイヤーで見る方法
ここでは、「5KPlayer」というメディアプレイヤーが使いやすくておすすめです。

対応できる動画・音声形式が240以上。MP4、AVI、MKV、DVDなど、様々な動画や音声ファイルなどサポートしているので通常再生できない形式はほとんど心配ありません。さらに、動画をスマホ向けに変換したり、ラジオを視聴したりすることも可能です。
- 「5KPlayer」を起動すると、再生したい動画ファイルを「5KPlayer」のメイン画面にドラッグするだけで再生が始まります。
-
再生できない動画・音声ファイルをWindows 10/11で簡単に変換して見る方法
ここでは、「Winxvideo AI」というメディアファイルの変換(エンコード・デコード)ソフトが使いやすくておすすめです。

さまざまな動画・音声ファイルの再生に必要なコーデックがすでに搭載されため、読み込んだ動画や音声をiPhoneやAndroidなどのスマホ端末でも再生できる最適な形式に手軽に変換して書き出すことが可能です。
その上、ファイルサイズが巨大な1080pのフルHD / 4K UHD動画でも、品質を保ったまま爆速でデコード・エンコードできます。
それでは次に「Winxvideo AI」を使用して動画ファイルをWindows 10/11で再生できる形式に変換する手順について記載いたします。
※Windows 10の場合での解説ですが、Windows 11の場合も大体同じ流れで操作できます。
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- まずは、お使いの「Winxvideo AI」を実行してから、一番左の「変換」アイコンをクリックして、変換画面が表示されます。
- 変換したい動画ファイルを「Winxvideo AI」に直接ドラッグ&ドロップですることで読み込ませることができます。
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- 画面下部にはHEVC・H264・AVI・WEBM・MP4・MKVといった各種ファイル形式が用意されており、お好みの形式を選択したら「RUN」ボタンをクリックするだけでWindows 10/11での再生に最適なファイル形式を出力することができます。