DVD画質を良くする方法を6つご紹介!画質の悪いDVDを高画質で視聴可能!
映画やドラマ、思い出のビデオなど、我々の生活にはさまざまなDVDが欠かせません。しかし、古いDVDは画質が劣り、見る際に不満を感じることもあります。また、大画面の4Kテレビで再生したら、画素数が限られているため、粗い映像やぼやけた画質が生じがちです。
DVDの画質を向上させたいでしょう。
そこで今回は、DVD画質を上げるための実用的な方法を6つご紹介します。DVD画質を良くする方法によって、画質の悪いDVDも高画質で楽しむことができます。パソコンとテレビでの操作に分けて、リアルタイムのDVD高画質化、AIによってのDVDアップスケーリング、手動設定で画質向上、便利な高画質化デバイスなど、DVD画質を良くする方法を詳しく紹介します。
DVD画質が悪い原因
DVDの画質が悪いと感じる主な理由は、その低解像度に起因しています。一般的なDVDは、720x480ピクセル(NTSC規格)または720x576ピクセル(PAL規格)といった比較的低い解像度で映像を表示します。この解像度は、現代の高解像度ディスプレイやテレビと比較するとかなり低い水準です。
DVD-VIDEO規格のDVD | DVD-VR規格のDVD | |
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解像度 | 720x480ピクセル(NTSC) 720x576ピクセル(PAL) |
720x480ピクセル(NTSC) 720x576ピクセル(PAL) |
フレームレート | 29.97fps(NTSC) 25fps(PAL) |
29.97fps(NTSC) 25fps(PAL) |
ビットレート | 通常は約5 Mbps(メガビット/秒) | ビットレートは可変であり、録画される内容によって異なるが、通常はDVD-VIDEOと同様に5 Mbps前後である |
画素数 | 345,600ピクセル(NTSC) 414,720ピクセル(PAL) |
345,600ピクセル(NTSC) 414,720ピクセル(PAL) |
例えば、DVDを1080pのHDディスプレイで再生する場合、画面が約2,073,600ピクセルの領域で、DVDの画像がそれに比べてかなり低い解像度で表示されることを意味します。具体的には、DVDの解像度がこの広い画面上に345,600ピクセルまたは414,720ピクセルしかないため、各DVDのピクセルは画面上で6ピクセルまたは5ピクセルを占めることになります。
高解像度のディスプレイやテレビでこれらのDVDを再生すると、映像が荒くなり、ディテールが不足しているように感じられます。特に大型の画面で視聴する場合、ピクセルが目に見えてしまい、画像がぼやけて見えることがあります。
このため、古いDVDをより高画質に楽しむためには、映像をアップスケーリングする機器やソフトを使用することが一般的です。
これからはパソコンとテレビでの操作に分けて、DVD画質を良くする方法を詳しく解説します。
パソコンでDVD画質を良くする方法
まずはパソコンでDVD画質を向上させる方法を紹介します。以下は、3つの主要な方法です。
方法T. AI動画高画質化ソフトでDVD画質を良くする
方法U. 動画編集ソフトを使って手動でDVD画質を良くする
方法V. 動画高画質化再生可能なメディアプレイヤーでDVDを視聴する
ただし、方法TとUで映像高画質化の作業を行う前に、DVDから動画を抽出する必要があります。これにより、最終的な再生環境に関係なく、高画質な動画ファイルを得ることができます。
高画質化されたDVD動画を出力したい方はまず、DVD動画を抽出しましょう。DVDの規格によっては、利用するDVDリッピングソフトも異なります。
- DVD-VIDEO
ソースDVDがDVD-VIDEO規格の場合、WinX DVD Ripper Platinumというソフトを使いましょう。
WinX DVD Ripper PlatinumならレンタルDVDや市販DVDに施されているDVDコピーガードを解除することができます。
エンコードしないで、DVDを無劣化で動画に変換することができます。
- 🎬 WinX DVD Ripper PlatinumでDVDをMP4動画に変換する方法
- まずWinX DVD Ripper Platinumをパソコンにダウンロードしてインストールしましょう。
- ❶ DVDをDVDドライブに挿入して、WinX DVD Ripper Platinumを起動して、「DVDディスク」によって、DVDをソフトに追加します。
P.S. 普通のDVDなら、デフォルト設定でいいです。アダルトDVDなら、「強制ISO」にチェックを入れてください。 - ❷ 出力プロファイルを選択します。無劣化でDVDから動画を抽出したい場合、出力プロファイルを「DVDバックアップ」→「フルタイトルコピー」の順で選択してください。
- ❸ ソフトの下部にある「参照」ボタンによって、動画ファイルの保存先を選択します。最後には「RUN」ボタンをクリックしたら、DVDバックアップ作業が始まります。
- DVD-VR
ソースDVDがDVD-VR規格の場合、CPRM Decrypterというソフトを利用してください。
CPRM Decrypterは無料でダビングDVDのCPRMを解除して、DVD動画を無劣化でVRO形式で保存することができます。
- 🎬 CPRM DecrypterでDVDを動画にリッピングする方法
- まずCPRM Decrypterをパソコンにダウンロードしてインストールしましょう。
- ❶ 「ドライブを設定」の下にある「▼」アイコンによって、変換したい地デジDVDをCPRM Decrypterに追加します。
- ❷ 「出力先フォルダを設定」の下にあるフォルダのようなアイコンによって、出力ファイルの保存先を設定します。
- ❸ 下部のディスク→HDDのところにある開始ボタンをクリックしたら、地デジ番組DVDを動画に変換することができます。
DVDから動画を抽出したら、ソフトを利用して、抽出したDVD動画の画質を上げることができます。
T. AI動画高画質化ソフトでDVD画質を良くする
AI動画高画質化ソフトを使用することで、変換したDVD動画の画質を向上させることができます。このようなソフトは、AIの機械学習やニューラルネットワークを駆使して、映像を分析し、自動的にアップスケーリングやディテール補間を行います。最終的な出力は高品質な映像で、再生環境に関係なく優れた視聴体験を提供します。
ここで利用するAI動画高画質化ソフトはWinxvideo AIです。
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Winxvideo AI - AIでDVD動画画質を良くするソフト
AIテクノロジーを採用して、インテリジェント的に動画の手ブレ、ノイズを解析し、簡単に画質を強化、補正できます。
Winxvideo AIはAIベースのアップスケーリングとエンハンスメントにより、ビデオや画像の品質を向上させることができます。
実写とアニメに特化した2つのAIモデルを搭載しており、動画高画質化において広範な適用が可能です。
ディテール保持に優れ、スキン、ファブリック、顔、ボディ、エッジなどのディテールを維持し、色の歪みやアーチファクトを最小限に抑えます。
最大400%拡大し、最大8K解像度に達することで、アーティファクトやディテールを失うことなく、自然な結果を提供します。低解像度のビデオでも驚くほど鮮明に映し出すことが可能です。
ダイナミック、高速スポーツ映像、高fps、高モーション映像に最適化されており、複雑な画像や鮮やかな色彩を持つビデオも優れた処理を実現します。
WinX Video AIには、AI動画高画質化だけでなく、AIフレームレート補間やAI手ぶれ補正、インターレース解除などの機能も備わっています。簡単にDVD動画の品質を一層向上させることが可能です。
- おすすめポイント
- ● リッピングしたDVD動画の画質を大幅に向上させることができる
- ● 専門知識が不要で、初心者でもDVD画質を上げることができる
- ● 動画高画質化だけでなく、アップスケーリングにも対応し、最大4倍までDVDを拡大できる
- 🎬 Winxvideo AIでリッピングしたDVD動画の画質を向上させる方法
- ❶ Winxvideo AIを起動して、「動画 AI」をクリックして、動画アップスケーリング&高画質化機能を呼び出します。
- ❷ 左下にある「+メディア追加」によって、解像度を上げたい動画をソフトに追加します。
- ❸ AI動画高画質化の設定に入ります。設定後は左側のプレビューウィンドウですぐに表示されます。AI動画高画質化設定の詳細>>
- ❹ 設定完了後、「参照」によって、出力ファイルのフォルダを指定してください。
- ❺ 「RUN」ボタンをクリックしたら、リッピングしたDVD動画を高画質化する作業が始まります。
U. 動画編集ソフトを使って手動でDVD画質を良くする
一般的な動画編集ソフトでは、ユーザーが手動で解像度の変更、エフェクトの適用、カラーコレクションなどを行います。AI技術を使用せず、ユーザーが細かい設定を手動で調整することが一般的です。
手動で画質を向上させるには、ビデオエディタやコーデックを使用して映像のパラメータを調整することが考えられます。これには、ノイズ除去、色彩補正、シャープネスの向上などが含まれます。ただし、手動で調整する場合は慎重に行う必要があり、あまり過度な変更は逆に品質を損なう可能性があります。
ここでおすすめの動画編集ソフトはVideoProc Vloggerです。完全に無料で利用できます。
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VideoProc Vlogger - 手動で調整してDVD動画を高画質化する
エフェクトの適用、カラーコレクション、、ノイズ除去、色彩補正、シャープネスなどの設定で、リッピングしたDVD動画の画質を向上させて出力します。
🎬 VideoProc VloggerでリッピングしたDVD動画の画質を上げるに適用できる機能
🍅 カラーコレクション(カラコレ、色調補正)
カラーコレクション機能を使用して、動画の色調を補正することができます。
色合い、明るさ、コントラスト、彩度などを微調整して、より自然でバランスの取れた色彩を実現できます。
🍅 カラーグレーディング(カラグレ)
カラーグレーディングにより、動画に特定のカラーパレットや雰囲気を与えることができます。
単色の色相、彩度、および輝度など、複数の色調を調整して、映像に独自のスタイルや雰囲気を追加し、クリエイティブな表現を可能にします。
🍅 ノイズ除去
リッピングしたDVD動画に含まれるノイズや粒状感を除去するためのノイズリダクション機能があります。
ノイズの多い場面で映像の品質を向上させ、滑らかな画像を実現します。
🍅 シャープネス
シャープネス機能を利用して、映像の輪郭やディテールを強調することができます。
映像をより鮮明にし、視聴者により細かいディテールを見やすくします。
🍅 インターレース解除
インターレース解除機能により、DVDからリッピングした際に発生するインターレースの問題を解消します。
動画の不自然な縞模様や歪みを軽減し、より滑らかな映像を実現します。
- VideoProc Vloggerを利用して、抽出したDVD動画の画質を良くする方法は下のリンクをご参照ください
V. 動画高画質化再生可能なメディアプレイヤーでDVDを視聴する
動画高画質化再生可能なメディアプレイヤーを使用することで、DVDを視聴する際にも高画質な映像を楽しむことができます。一部のプレーヤーは、動画をリアルタイムでアップスケーリングし、高画質な再生を実現します。これにより、独自の映像処理技術を利用してDVDの画質向上を実現します。
ここでおすすめのDVD高画質化対応のメディアプレイヤーはVLCです。
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VLC - リアルタイムでDVD動画画質を良くするソフト
少々の設定で、リアルタイムでDVDの画質を向上させる無料メディアプレイヤーです。
VLC(VideoLAN Client)は、オープンソースかつクロスプラットフォームのメディアプレーヤーで、さまざまなマルチメディアファイルを再生できる強力で多機能なツールです。
シャープネス、スケーリング、ノイズ除去、デインターレースなどのフィルターを有効にすれば、DVD画質を良くすることができます。
- VLCでDVD再生の高画質化設定
- ❶ VLCの上部にあるメニューバーで、「ツール」をクリックして、「設定」を選択します。
- ❷ 表示されたウィンドウは「シンプル設定」ウィンドウなので、下部の「すべて」を選択したら、「詳細設定」ウィンドウに変更します。
- 「ビデオ」→「フィルター」の順でをクリックし、「シャープネスビデオフィルター」「高品質な3Dノイズ除去フィルター」「デインタレースビデオフィルター」にチェックを入れます。
- ❸ そして、左側の「フィルター」の前の「>」をクリックして、「シャープネス」を「0.10」に、「スケーリング」を「Bicubic高品質」にしてください。
ご注意VLCを使用したDVD動画の高画質化作業はAIベースではなく、動画の画質を大幅に向上させるのが難しいです。さらに、動画高画質化処理はCPUに負荷をかけるため、パソコンが重くなる可能性があります。
テレビでDVD画質を良くする方法
家にパソコンがなく、テレビでDVDを高画質で楽しみたい場合、リアルタイムでDVD画質を向上させることが可能です。
テレビでDVDを高画質で楽しむためには、以下の3つの重要なデバイスが関わります。
✅ T. テレビ
✅ U. DVDプレイヤー
✅ V. HDMIケーブル
これらのデバイスには、画質向上やアップスケーリング機能が組み込まれたモデルも市場に豊富に存在しています。
それでは、この3種類のデバイスに分けて、DVD画質を良くする方法を詳しく紹介します。
T. DVD高画質化可能なテレビでDVDを視聴する
テレビ自体が優れた画質向上機能を搭載しています。メニューや設定から、映像の高画質化やアップスケーリング機能を探し、調整することができます。一部のテレビはHDR(ハイダイナミックレンジ)や色深度をサポートしており、これらの機能を活用することでよりリアルな映像を楽しむことができます。
一方、DVDを再生する時に、テレビの高画質化またはアップスケーリング機能を有効にする場合、些細な不備が映像に影響を与え、映像のディテール、シャープネス、色彩が向上する代わりに、ノイズや歪みが増える可能性があります。DVDが不鮮明に見え、アーチファクトが粒子を粗く見せ、画像が濁ったりゴーストが発生したりすることも考えられます。したがって、テレビを選ぶ際には、優れたスケーリング・アルゴリズムが搭載されているかどうかを確認することが重要です。
DVD画質を良くする方法については、お使いのテレビよって、高画質化設定が異なります。テレビでDVD画質を良くする方法が分からない場合、お使いのテレビのサポートにお問い合わせください。
U. 質の良いHDMIケーブルの使用
DVDプレーヤーとテレビの双方にHDMI端子が備わっている場合は、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ケーブルを使用して接続することをお勧めします。 HDMIケーブルは、高精細度な映像や音声データをデジタルで伝送するためのケーブルです。HDMIはフルデジタル伝送のため、信号劣化が少ないこと、しかも送信できるデータ容量が多いため映像・音声を非圧縮でDVDプレーヤーからテレビへと伝送することができます。
HDMIケーブルを使用する際は、まず一方の端子をDVDプレーヤーのHDMI OUT端子に差し込み、もう一方をテレビの側面または背面にあるHDMI端子のいずれかに接続します。
この接続方法を利用することで、DVDの画質や音質を最大限に引き出し、臨場感あふれるエンターテインメント体験を得ることができます。
V. DVDアップスケール可能なDVDプレイヤーを使う
高画質なDVDプレイヤーを選択することで、映像の品質向上が期待できます。一部のDVDプレイヤーは、アップスケーリング機能やノイズリダクション機能を備えています。これにより、DVDの本来の解像度を超えるような鮮明でクリアな映像を得ることができます。プレイヤーのメニューからこれらの機能を適切に設定し、映像の最適なパフォーマンスを引き出します。
- アップスケーリング機能搭載のDVDプレイヤー
- ● SONY DVP-SR510H DVDプレーヤー
- ● SONY BDP-S6700 4K アップスケーリング 3Dストリーミング ホームシアター ブルーレイディスクプレーヤー
- ● LG DP132H
- ● Panasonic DVD-S700 リージョンフリーDVDプレーヤー
- ● Panasonic DP-UB420-K ストリーミング 4K ブルーレーヤー
DVD画質を良くする各方法のメリットとデメリットまとめ
最終的に、DVD画質を向上させる各方法のメリットとデメリットをまとめます。これらの要素を考慮して、個々のニーズに合ったDVD高画質化のソリューションを選択しましょう。
💻 パソコンでDVD画質を良くする各方法のメリットとデメリットまとめ
メリット | デメリット | |
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AI動画高画質化ソフト | ● DVD画質を大幅に向上させることができる ● その後どんなデバイスでも高画質でDVD動画を楽しめる |
● パソコンの性能によっては処理に時間がかかることがある |
動画編集ソフト | ● 手動で細かい調整が可能で、カスタマイズ性が高い | ● 高度な設定が必要で、時間とスキルが必要 |
メディアプレイヤー | ● 再生時に即座に高画質な映像を楽しむことができる | ● パソコンの性能によっては処理が重くなることがある |
📺 テレビでDVD画質を向上させる各方法のメリットとデメリット
メリット | デメリット | |
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テレビ | ● 特別な設定が不要で、手軽にDVD高画質化機能が利用できる | ● 機能が限定されている場合があり、一部の映像には効果が薄いことがある ● 高画質化機能搭載のテレビの値段は高い |
HDMI | ● HDMIケーブルの値段は安い | ● DVD画質を上げる限界がある |
DVDプレイヤー | ● リアルタイムタイムでDVD画質を向上させる | ● 画質向上の効果は機器に依存するため、全ての映像で同じような結果が得られるわけではない |
この記事を書いた人:アキ
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