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動画を無劣化で変換する

動画を無劣化で変換できる方法及びソフトご解説｜MP4、WMV、MOVなどの動画変換を劣化なし！

更新日:2022-03-07

パソコンやスマホで動画を視聴する場合、動画ファイル名の末尾に「.mp4」、「.mov」が付いているのが気が付いたことがありますか。これらは「拡張子」と呼ばれて、動画形式を識別するために使用されます。動画には様々な種類があって、拡張子を見れば動画ファイルの形式をわかるようになっています。

パソコンやスマホの種類によって出力される動画形式が違って、しかも動画形式によっては再生の互換性がありません。例えば、Windowsの場合は「AVI（.avi）」、Macの場合は「QuickTime（.mov）」で、AVI形式の動画をMacで再生するのは無理でしょう。

というわけで、動画ファイルの形式を変換しなければなりません。それに、視聴体験を保つため、無劣化で動画を変換したい方が多いです。そこで今回は、MP4、WMV、MOVなど汎用性の高い動画を劣化なしで変換できる方法及びソフトを解説していきます。

動画変換無劣化についての豆知識

動画の無劣化変換を行いたいなら、まずは動画の構成要素と仕組みについて理解しておくべきです。基本的な動画の仕組みは、下記の4つです。

1コンテナ（動画形式・フォーマット）：映像と音声をまとめたもの
2拡張子：コンテナを識別するための末尾の文字
3エンコード（多重化）：動画を圧縮する
4コーデック：動画を圧縮する技術

動画は、ひとつのデータのように見えるものではなく、「映像ファイル」と「音声ファイル」をまとめて格納したものです。この2つのファイルを1つにするファイル形式を「コンテナ」とも呼びます。冒頭の言う通り、コンテナを識別しやすいように、拡張子を付けたファイル名で保存されます。

「コーデック」は、容量が大きい動画ファイルを、保存やシェアに便利なように圧縮するための技術です。それに対して、動画を圧縮することを「エンコード」と呼びます。

動画によって格納できる映像・音声データのコーデックが違います。ただし、一部のコーデックは複数の動画形式に対応していることがあります。
汎用性の高い動画形式（コンテナ）と対応しているコーデックは以下の通りです。

動画ファイル形式（コンテナ）	対応動画コーデック	対応音声コーデック
AVI	H.264・H.265・Xvid・Divx・MPEG-4	MP3・AAC・FLAC・WMA・リニアPCM
MP4	H.263・ H.264・HEVC/H.265・Visual・MPEG-1・MPEG-2・MPEG-4	AAC・ AC3・MP1・MP2・MP3
MOV	H.264・MPEG-4	MP3・AAC・FLAC・Voribisなど
WMV	WMV9	WMA・MP3・AAC
MPEG2-TS	H.264・MPEG-2	AAC・AC3・MP3
MPEG2-PS	MPEG-2・MPEG-1・MPEG-4	AC3・LPCM・MP2（MPEG1/2 Layer-Ⅱ）
MKV	H.264・Xvid・Divx・MPEG-4	AAC・Vorbis・MP3・LPCM・FLAC
FLV	VP6・H.263・H.264（バージョンによる）	MP3・AAC・ADPCM
ASF	H.264・Xvid・Divx・MPEG-4	AAC・MP3・LPCM・FLAC

動画形式を変換する時、画質と音質の劣化を抑えるには、再エンコードせずに同じコーデックを使用するのが一番です。言い換えると、動画ファイル内で元の映像と音声コーデックはそのままで、外側のコンテナだけを入れ替えるということです。(図のように)

もし、変換対象のコーデックと互換性がない場合、劣化を抑えるために性能の良い変換ソフトを使用することをおすすめします。
では、動画を無劣化で変換できるソフトを紹介していきましょう。

動画を無劣化で変換できるソフト及び使い方

動画を無劣化で変換できるソフト①～Winxvideo AI

おすすめの一番は筆者がいつも愛用しているPC動画変換ソフト「Winxvideo AI」です。 AVI、MP4、MOV、WMV、FLV、MKVなど汎用性の高い動画形式に対応しているため、ビデオ間の相互変換が簡単かつ便利です。操作もシンプルで、変換作業はだいたい「動画の追加-出力形式選択-出力ボダンを押す」三つのステップです。

特に「自動コピー」機能が備えて、再エンコードする必要がなくオリジナル品質に対象動画へ変換できます。動画の劣化や音質損傷など心配することが一切ありません。

GPUアクセラレーション技術により、変換速度が抜群です。なので、無劣化でMP4やWMV、MOVなどを相互変換する時に使うのはベストな選択です。

動画変換無劣化ソフト	基本情報
Winxvideo AI	【対応OS】：Windows 7/ 8/ 10、Mac 10.6またはそれ以降【対応動画形式】：AVI、MP4、MOV、WMV、FLV、MKV、TS、OGV、WebM、3GP、3G2、ASFなど【対応音声形式】：MP3、WAV、AC3、M4A、M4B 、AAC 、AC3 、OGG 、AIFFなど【価格】：無料体験版あり＆有料【日本語】：対応済み

無料ダウンロード詳細を見る

✎Winxvideo AIの特徴一覧
➊. 独自のLevel-3 GPU加速技術を導入することで、低スペックのPCでも無劣化かつ高速で動画を変換できる；
➋. 対応している動画や音声フォーマットの種類が1,000を超える以外、370種類以上のコーデックを内蔵しているため、ほぼすべての動画を相互変換可能；
➌. ビデオ＆オーディオコーデック、解像度、ビットレート、フレームレートなど設定を自由に調整可能することはもちろん、「元と同じ」「自動コピー」「高画質エンジンを使う」など機能により、動画画質落とさずに変換可能；
➍. 動画変換機能以外、動画編集、音声変換、PC/Mac/iPhone画面録画、DVDコピーなど多機能を一身に備えている；
➎. ソフトの公式ホームページでは、詳しいユーザーガイドやチュートリアルなどが完備で、疑問があるなら直接にメールでお問い合わせることもできる。

動画変換ソフト「Winxvideo AI」を使って動画を無劣化で変換する方法：

公式ホームページから「Winxvideo AI」をダウンロード・インストールします。インストールが完了した後、ソフトウェアを起動して、トップ画面の「変換」をクリックして、動画変換画面が表示されます。
Winxvideo AI
下にある「フォーマット」アイコンをクリックします。ここでは、お好みの出力形式を選んでください。例えば、MP4形式に変換したい場合は、「通常の動画ファイル」＞「MP4動画」の順にクリックします。最後は「OK」をクリックします。
Winxvideo AI
次は右側にある「自動コピー」をチェックに入れます。そして、「RUN」をクリックします。そうすると、対象動画形式の無劣化変換が開始します。
Winxvideo AI

動画を無劣化で変換できるソフト②～FFmpeg

FFmpegは動画と音声を記録・変換・再生するためのフリーソフトです。対応動画や音声形式、コーデックが多く、多彩なオプションを使用可能なため、幅広く利用されています。デコード(エンコード)・トランスコード・マルチプレクサ(デマルチプレクサ)・ストリームなどの機能を備えているほか、カット・結合・BGM追加・音源抽出などちょっとした動画編集も対応できます。

ちなみに、現在ではFFmpegもH.265/HEVCエンコードに対応するようになりましたから、再エンコードなしでTSファイルやAVIなどをMP4動画に劣化なしで変換できます。

操作がちょっと複雑かもしれませんが、コマンドラインを活用することができる人からすれば最高の動画を無劣化で変換できるフリーソフトでしょう。

動画変換無劣化ソフト	基本情報
FFmpeg	【対応OS】：Windows、macOS、Linuxなど【対応動画形式】：MP4、AVI、FLV、MOV、WMV、TS、M4V、MKVなど【対応音声形式】：WAV、WMA、MP3、M4A、AAC、AC3、OPUS、FLAC 【価格】：無料【日本語】：対応なし

✎FFmpegの特徴一覧
➊. ほとんどの動画や音声形式に対してコーデックが含まれているため、動画変換に再エンコードする必要がなく、出力後の動画の画質が目に見える程劣化することがあまり発生しない；
➋. マルチコアCPUのエンコードに対応するため、通常のツールと比べてより高速で動画変換を実現することが可能；
➌. Linux、Mac OS X、Microsoft Windows、BSD License、Solarisなどの複数のオペレーティングシステムで動作できるので、どんなデバイスでも楽に動画を無劣化に変換できる。

FFmpeg使い方はこちら 👈

動画を無劣化で変換できるソフト③～VLC Media Player

VLC Media Playerは、多くのメディア形式やストリーミングプロトコルに対応する高機能なメディアプレイヤーですが、ほぼすべての動画・音声ファイルを無料であらゆる動画形式に変換できます。

FLVやWMV、AVI形式の動画を汎用性の高いMP4、MOV形式に変換して、気楽にPC/スマホに取り込んで再生することができます。そして、変換後の動画の画質が劣化することがあまり発生しない、なかなか綺麗です。

動画変換無劣化ソフト	基本情報
VLC Media Player	【対応OS】：Windows XP/Vista/7/8/8.1/10、Mac OS X 10.6以降/Linux/iOS/Android 【対応動画形式】：MP4、AVI、FLV 、WMV、WebM、TS、ASF、DVDなど【対応音声形式】：MPEG Layer 1/2、MP3、AAC、Vorbis、AC3、MLP、DTS、WMA 1/2、WMA 3 FLAC 、ALACなど【価格】：無料【日本語】：対応済み

✎VLC Media Playerの特徴一覧
➊. ハートウェアアクセラレーションによる、CPUの負担を軽減し、よりスムーズに動画を無劣化で変換可能；
➋. モジュール/プラグインを導入することで、新しい「ファイル形式」「コーデック」「インターフェース」「ストリーミング方式」などに対応できる；
➌. インタレースの解除、アスペクト比の変更、明るさやコントラストの調整、映像の回転など多彩な機能を備えているのも特徴；
➍. 無料でありながらも、広告が入ってないため、ウイルス感染などの危険性がない。

動画変換ソフト「VLC Media Player」を使って動画を無劣化で変換する方法：

VLCを立ち上げて「メディア」→「変換」をクリックします。「ファイル選択」の右側に「＋追加」から変換したい動画を選択します。
VLC Media Player
「変換/保存」をクリックして、プロファイルのドロップダウンメニューから出力形式を自由に選択します。
VLC Media Player
または、すぐ横にある工具マークのボタン（選択されたプロファイルの編集）をクリックします。カプセル化」タブで、お好みの出力形式にチェックを入れてください。
VLC Media Player
「ビデオコーデック」タブを開けて、動画を劣化なしで変換する場合は、「オリジナルのビデオトラックを保持」にチェックを入れます。「オーディオコーデック」タブからも同様です。設定が終わったら「保存」をクリックします。
VLC Media Player
最後は出力ファイルを指定して、「開始」をクリックしたら動画の無劣化変換が開始します。
VLC Media Player