【AI対応】スマホで動画フレーム補間のやり方(リアルタイムでフレーム補間可能)
近年のスマホの進化により、ハイエンドのスマホでも高度な動画処理が可能になっており、動画フレームの補間もその一環として行えるようになっています。
スマホでも、AI(人工知能)を使用して、前後のフレームからパターンを学習し、新しいフレームを生成し、既存のフレーム間を埋めて、より滑らかで自然な遷移を実現します。
この記事では、多種多様なツールを利用して、スマホでフレーム補間のやり方を解説します。
目次
スマホで動画フレームを補間するために利用するツール
T. スマホメディアプレイヤーでリアルタイムでフレーム補間
U. オンラインサービスを利用して動画フレームを補間してスマホに出力
V. 専用アプリで動画のフレームを補間してスマホに出力
W. スマホ内蔵のフレーム補間機能でフレーム補間
おわりに
スマホで動画フレームを補間するために利用するツール
スマホで動画のフレームを補間するには、いくつなツールが利用できます。
例えば、
● フレーム補間機能搭載の動画編集アプリ
● フレーム補間機能に特化したアプリ
● リアルタイムでフレーム補間可能な動画再生アプリ
● フレーム補間機能を提供するオンラインサービス
などがあります。
● 更に、フレーム補間機能を内蔵しているスマホもあります。
これからはそれぞれのツールを利用して、スマホでフレーム補間のやり方を紹介します。
T. スマホメディアプレイヤーでリアルタイムでフレーム補間
一部のスマートフォンメディアプレイヤーは、動画の再生時にリアルタイムでフレーム補間を行う機能を提供しています。これにより、低いフレームレートの動画を滑らかに再生することができます。
VLCなどの一般的なメディアプレイヤーは動画を再生する時、フレームレートを60fpsまたは120fpsなどに設定できるかもしれません。しかし、このような設定では、本当のフレーム補間ではなく、既存のフレームを複製するだけです。動画は滑らかになりません。スマホに負荷をかけるだけです。
ここで紹介するスマホメディアプレイヤーは特別な技術を利用して、動きを予測して、新たなフレームを生成して、リアルタイムで、フレームを補間することができます。
リアルタイムでフレーム補間可能なスマホメディアプレイヤー〜SVPlayer
- 📰 スマホ版SVPlayerの概要
- 【開発元】:SVP Team
- 【価格】:無料(有料版あり)
- 【システム要件】:Android 9 以上、「Snapdragon 855」または同等のもの、3GBまたは以上のRAM;iOS 14.0以降、「Apple A13」または同等のもの、3GBまたは以上のRAM
- 【ターゲットフレームレート】:48fps、60fps、120fps、x2、x3レート
SVPlayer(SmoothVideo Project)は、リアルタイムのフレーム補間機能を備えたスマホ動画プレイヤーです。
48fps、60fps、120fps、x2、x3レートなど、さまざまなオプションが提供されています。 SVPlayerは高級テレビやプロジェクターで使用されるフレーム補間技術(TrimensionDNM、Motion Plus、Motionflowなど)を採用して、既存のフレームの間に新たなフレームを生成して、動画のフレームがより密に配置され、動きがより自然で滑らかに見える効果が得られます。特に高速アクションやカメラ移動などの場面で、映像が鮮明になり、運動の流れが向上します。
また、ネットワークストリーミング動画の再生もサポートしています。ストリーミング形式M3U8への直接リンクを使用して動画を再生することができます。
SVPlayerでリアルタイムでフレーム補間のやり方
【Step1】SVPlayerでフレーム補間したい動画を再生します。
【Step2】再生画面をタップして、「30」「60」などのような数字のあるところをタップします。
【Step3】「目標フレームレート:xx fps」をタップしたら、リアルタイムで動画のフレームレートを上げることができます。
U. オンラインサービスを利用して動画フレームを補間してスマホに出力
アプリなどをインストールしたくないなら、フレーム補間機能を提供するオンラインサービスを利用すれば、動画のフレームを向上されて、ビデオやアニメの映像を滑らかにすることができます。
フレーム補間機能を提供しているオンラインサービス〜bigmp4
- 📰 bigmp4の概要
- 【開発元】:bigmp4.com
- 【対応形式】:mp4/mov/mkv/m4v/mpg/mpeg/avi; jpg/png/bmp/webp/gif; zip
- 【価格】:無料(有料版あり)
- 【主な機能】:動画スケーリング、白黒画像・動画カラー化、フレーム補間、ビデオスローモーション
- 【フレーム補間】:2X, 4X
bigmp4は、最先端のAIモデルを活用して、動画スケーリング(ビデオ拡大)、ビデオカラー化、フレーム補間、スローモーション作成など、ビデオ処理に関するさまざまな機能を提供するオンラインサービスです。bigmp4のAIフレーム補間機能は2倍と4倍の選択肢を提供しているので、60fpsのビデオなら、フレームレートを最大240fpsにあげることができて、より滑らかな臨場感のある動画を実現することができます。
bigmp4を利用して、スマホでフレーム補間のやり方
【Step1】「bigmp4」の公式サイトにアクセスして、「+ファイルの選択」によって、スマホに保存している動画ファイルを選択します。
【Step2】「開始」ボタンをクリックします。
【Step3】必要によって、「ファイルのの種類」「AIノイズ除去」「AI拡大」「カラー化」「AI補間」などを設定して、「開始」ボタンをタップします。
AIでフレームを2倍と4倍に上げることができます。
【Step4】「Download」ボタンをクリックしたら、フレーム補間後の動画をスマホに保存することができます。
V. 専用アプリで動画のフレームを補間してスマホに出力
一部のスマートフォンメディアプレイヤーは、動画の再生時にリアルタイムでフレーム補間を行う機能を提供しています。これにより、低いフレームレートの動画を滑らかに再生することができます。
VLCなどの一般的なメディアプレイヤーは動画を再生する時、フレームレートを60fpsまたは120fpsなどに設定できるかもしれません。しかし、このような設定では、本当のフレーム補間ではなく、既存のフレームを複製するだけです。動画は滑らかになりません。スマホに負荷をかけるだけです。
ここで紹介するスマホメディアプレイヤーは特別な技術を利用して、動きを予測して、新たなフレームを生成して、リアルタイムで、フレームを補間することができます。
高画質化&フレーム補間可能な専門アプリ〜EnhanceFox
- 📰 EnhanceFoxの概要
- 【開発元】:risingcabbage
- 【価格】:22.99ドル/年(無料試用可)
- 【システム要件】:Android 5.0 以上;iOS 11.0以降
- 【ターゲットフレームレート】:5fps, 12fps, 24fps, 30fps, 60fps, 120fps, 240fps
EnhanceFoxは、写真とビデオの品質を向上させるための便利なアプリです。ぼやけた写真の修復と高解像度化、白黒写真化、フィルターや効果の追加などの機能を搭載しているほか、動画のフレームレートを向上させるためのフレームレートチェンジャー機能も備えています。
EnhanceFoxを利用してスマホでフレーム補間のやり方
【Step1】アプリを起動して、「フレームレート変換」の後ろの「+」ボタンをタップして、フレーム補間したい動画をアプリに追加します。
【Step2】タイムラインで両端を移動することによってフレーム補間の長さを設定して、「次のステップ」をタップします。
【Step3】「ブレンド」または「光フロー」をタップして、fpsのところで「60」「120」などのフレームレートに設定して、「変換」をタップしたら、スマホでフレームレートを上げることができます。
W. スマホ内蔵のフレーム補間機能でフレーム補間
知っている人が少ないかもしれませんが、近年、一部のハイエンドスマホはフレーム補間機能を内蔵しています。サードパーティー製のアプリやサービスを利用しなくても、スマホ自体でリアルタイムで動画のフレームを補間して、滑らかな動画体験を実現することができます。
フレーム補間機能内蔵のスマホ〜OPPO Find X2/X2 Pro
- 📰 OPPO Find X2/X2 Proの概要
- 【開発元】:OPPO
- 【発売日】:2020年7月22日
- 【フレーム補間機能利用できる動画】:YouTube, Netflix, Amazon Primeビデオ
- 【フレーム補間】:60fps, 120fps
ここでは、日本で発売されているフレーム補間機能搭載のスマホOPPO Find X2/X2 Proを例にして紹介します。
OPPO Find X2とX2 Proは、中国のスマートフォンメーカーであるOPPOによって開発された高級なスマートフォンのシリーズです。これらのモデルは、高性能なハードウェア、高解像度ディスプレイ、優れたカメラ機能、そしてスタイリッシュなデザインで知られています。画質向上に特化したディスプレイチップ「O1 Ultra Vision Engine」を搭載しており、SDR(スタンダードダイナミックレンジ)動画をHDR(ハイダイナミックレンジ)動画に変換することができます。HDRは、コントラストと色の表現を向上させ、より鮮明でリアルな映像を提供します。これにより、視覚的な体験が向上します。
また、モーション補正技術により30fps以下の映像素材でも60fpsや120fpsまで補正し最適化します。再生時のカクつきや残像を最小限に抑え、高精細かつ滑らかな映像を体験することができます。
スマホ内蔵のフレーム補間機能を有効にする方法
ここでは、OPPO Find X2でフレーム補間をオンにする操作手順を説明します。
【Step1】スマホの「設定」アプリを開き、「ディスプレイと明るさ」をタップします。
【Step2】「01ウルトラビジョンエンジン(より滑らかでクリアな動画を表示)」をオンにして、「01ウルトラビジョンエンジン(より滑らかでクリアな動画を表示)」の文字をタップします。
【Step3】「ビデオモーションエンハンスメント(60fpsにブーストする)」を有効にしたら、スマホで再生している動画にフレーム補間効果を追加することができます。
おわりに
スマホを利用して動画フレームの補間を行う方法はいくつか存在し、滑らかな再生やリアルタイム編集を実現するための手段として利用されています。
一方、スマホはパソコンと比べて処理能力に限界があります。高解像度や高フレームレートの動画において、リアルタイムで高品質な補間を行うためには、高速なプロセッサ、多くRAM、高性能なグラフィックス処理能力が必要となります。また、フレーム補間処理負荷がかかりバッテリーの消耗が早くなります。
パソコンで動画のフレームを補間してからスマホに取り込んで再生した方がいいと思います。
パソコンでフレームレートを上げたいならWinxvideo AIというソフトが一押し!
- 📰 Winxvideo AIの概要
- 【開発元】:Digiarty Software, Inc.
- 【動作環境】:Windows 11/10/8.1/8/7 ( 32 & 64 bit )
- 【価格】:無料(有料版あり)
- 【主な機能】:AI動画高画質化、AIフレームレート補間、AI手ぶれ補正、AI画像高画質化、動画変換&編集、動画&音声ダウンロード、画面録画
Winxvideo AIはDigiartyの新製品です。AIを活用して、フレーム補間、手ぶれ補正、動画&画像高画質化・アップスケーリングなどの機能を搭載しています。
- 🍅 Winxvideo AIでフレーム補間の特徴
- ● リアルで自然な新しいフレームをリアルタイムで高速生成
- ● 背景からオブジェクトを識別し、正確な境界を復元
- ● 連続するフレーム間のピクセルの動き情報をAIが推定
- ● GPUアクセラレーションに対応することで、高速にフレーム補間できる
- ● フレーム補間された動画を直接にスローモーションで出力できる
- ● 最大5倍までフレーム補間できる
- ❶ Winxvideo AIを起動して、「動画AI」をクリックします。
- ❷ フレームレートを上げたい動画をエクスプローラーからソフトにドラッグ&ドロップして追加します。
- ❸ 「AIフレーム補間」にチェックを入れて、倍数を選択します。
- ❹ 出力フォルダやコーデックを設定したいなら「書き出し設定」の後ろのアイコンによって設定できます。
- ❺ 最後に「RUN」ボタンをクリックすればAIによってのフレーム補間作業が始まります。
この記事を書いた人:アキ
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