インターレース解除(デインターレース)とは?仕組みと出力、解除方法、再生ソフトについてご解説

「昔のDVD映像をパソコンで再生したら、動くたびに横線(シマシマ)が入って見づらい…」
「動画共有サイトにアップロードしたら、画質が劣化してコーミングノイズ(櫛状のノイズ)が出てしまった」
このような問題は、映像が「インターレース方式」で記録されていることが原因です。この厄介な横しまノイズを取り除き、現代のデバイスで綺麗に再生できるようにする技術が「インターレース解除(デインターレース)」です。
この記事では、インターレース解除の基本的な仕組みから、画質を一切妥協せずにノイズを除去できるおすすめのフリーソフト、さらには再生するだけで解決するメディアプレーヤーまで、分かりやすく解説します。
<この記事の目次>[非表示表示]
1、インターレース解除(デインターレース)とは?
2、画質を落とさない!インターレース解除おすすめフリーソフト
3、再生するだけで解決!インターレース解除対応プレーヤー
4、まとめ:動画に合った最適なインターレース解除方法を
1、インターレース解除(デインターレース)とは?
まずは、インターレース解除の意味と、なぜノイズが発生するのかという仕組みを簡単に解説します。
インターレース解除の結論
インターレース解除(英語:Deinterlace)とは、アナログテレビ放送や1080iフォーマットのビデオカメラ・DVDなどで使われていた「インターレース方式」の映像を、現代のPCやスマホに適した「プログレッシブ方式」に変換する処理のことです。
なぜ「横しまノイズ」が出るのか?(2つの映像方式の違い)について
映像の記録方式には、大きく分けて以下の2種類があります。
- • インターレース方式(飛び越し走査)
- 1枚の画像を「奇数行」と「偶数行」の2回に分けて交互に伝送する方式。少ないデータ量で動きを滑らかに見せることができるため、昔のテレビやDVDで主流でした。しかし、パソコンやスマホの画面で再生すると、この2回の書き込みの「時間的なズレ」が横方向のブレや縞模様のノイズとなって現れてしまいます。
- • プログレッシブ方式(順次走査)
- 画面の1行目から最後まで、順番に一気に書き込んで1フレームの画像を完成させる方式。現代のPCモニター、スマートフォン、YouTubeなどの動画プラットフォームはすべてこの方式を採用しています。
つまり、古い方式(インターレース)で作られた映像を、新しい方式(プログレッシブ)の画面で無理やり再生しているため、ノイズが発生するのです。
インターレース解除とは、この隙間だらけの画像を合成・補完し、1枚の完全な画像(プログレッシブ映像)として綺麗に再構築する作業を指します。
2、画質を落とさない!インターレース解除おすすめフリーソフト
横しまノイズを消して、動画ファイルとして綺麗に保存し直したい場合は、インターレース解除機能を持つ変換ソフトを使用します。ここでは、初心者向けと上級者向けに分けておすすめのツールをご紹介します。
| ツール名 | おすすめの対象者 | 特徴・メリット |
|---|---|---|
| Winxvideo AI | 初心者〜中級者 | AIが全自動で高画質化・ノイズ除去。難しい設定が不要。 |
| AviUtl | 上級者・クリエイター | 完全無料。プラグイン追加で自由自在だが、設定が複雑。 |
@、初心者向け:Winxvideo AI(AI搭載で簡単・高画質)
専門知識がない方や、手軽に最高画質でノイズを消したい方に最もおすすめなのが「Winxvideo AI」です。
動画の高画質化、フレーム補間、ノイズ除去などをAIが全自動で行うメディア変換ツールで、標準機能として強力なインターレース解除機能が備わっています。
- 【主なメリット】
- ✅ 劣化を最小限に抑えるAI技術
従来のソフトでは画質がぼやけがちでしたが、AIエンジン(Yadif Double Framesデインタレース等)が失われたピクセルを高精度に補完し、鮮明さを保ちます。 - ✅ 包括的な映像改善
インターレース解除と同時に、古いSD画質の映像を4Kまでアップスケールしたり、手ぶれを補正したりすることがワンクリックで可能です。 - ✅ 圧倒的な処理速度
Intel QSVやNvidia NVENCなどのハードウェアアクセラレーションに対応しており、長時間のホームビデオも高速で処理できます。
Winxvideo AIでインターレースを解除する手順
- 1Winxvideo AIを起動し、メイン画面で「動画AI」を選択します。
- 2画面左下の「動画追加」から、インターレース動画を読み込みます。
- 3画面右側の設定パネルで「インターレース解除」を「自動」または「ON」に変更します。
- 4(必要に応じて「AI高画質化」などをチェックし)右下の「RUN」ボタンをクリックして出力完了。


インターレース解除だけでなく、古い写真を美しくしたい方や、スマホの動画を整理したい方にとって、このソフトウェアはコストパフォーマンスの面で非常に優れた選択肢となるでしょう。
- 最新GPUに対応、将来性も抜群。
- “動画強化/変換/録画”が1本でOK。
- 安心の保証と信頼のブランド。
- 予算を抑えてプロ級の画質を手に入れ

A、上級者向け:AviUtl(無料・拡張性抜群)
「AviUtl」は、日本国内で長年にわたり親しまれている無料の定番動画編集ソフトです。圧倒的な拡張性を誇り、プラグインを追加することで目的に応じて高度な処理を行うことができます。
AviUtlでインターレースを解除する主なアプローチは、以下の3つです。
- • 拡張編集機能を活用する方法
- • AviUtl本体の機能を利用する方法
- • 外部プラグイン(フィルタ)を導入する方法
それぞれの具体的な使い方について、分かりやすく解説します。
- ※事前準備に関する注意:
- AviUtlは初期状態では「.avi」以外の動画(MP4など)を読み込めない場合があります。事前に「L-SMASH Works」などの入力プラグインを導入し、一般的な動画ファイルを読み込める環境を整えておいてください。
@、AviUtlの「拡張編集機能」を利用してインターレースを解除する手順
- 1まず、インターレース素材の動画ファイルをタイムラインにドラッグ&ドロップして読み込みます。
- 2動画オブジェクトをダブルクリックして設定ダイアログを開き、右上の「+」アイコンから「インターレース解除」を追加します。
- 3「奇数解除」「偶数解除」「二重化」などの方式から選択します。一般的には「奇数解除」を選択すれば問題ありません。

ご注意拡張編集機能でインターレースを解除する場合、アルファチャンネル(透明度)を含む動画ファイルは正常に処理されないことがあるためご注意ください。
A、AviUtl本体のインターレース解除機能を利用する手順
AviUtl本体にも標準でインターレース解除機能が備わっています。複雑な設定は不要で、直感的にプログレッシブ方式へ変換できるため非常に便利です。
- 1元の動画ファイルをAviUtlのメインウィンドウにドラッグ&ドロップして読み込みます。
- 2上部のメニューバーから「設定」>「インターレースの解除」の順に進み、解除手法を選択します。
手法の選び方のポイント:• 自動:基本的にはこれを選択すれば問題ありません。
• 二重化:インターレース特有の滑らかな動きを残したまま解除したい場合に適しています。
• 自動24fps化:主にテレビ放送(60i/30fps)を録画した映画やアニメの映像を、本来のフィルムと同じ滑らかな24fpsに戻す(逆テレシネ処理)ための専用設定です。

B、AviUtlの「プラグイン機能」を利用して高度にインターレースを解除する手順
AviUtlは外部プラグインを追加することで、真価を発揮します。ここでは、ジャギー(ギザギザ)のない圧倒的に綺麗なインターレース解除ができると評価の高いプラグイン「nnedi3」を導入する方法を紹介します。
- 1インターレース解除に特化した外部プラグイン「nnedi3」をダウンロードし、ZIPファイルを解凍します。
- 2フォルダ内にある「nnedi3.auf」を、AviUtl本体の「Plugins」フォルダに移動させます。
- 3AviUtlを再起動後、メニューバーの「設定」から「NNEDI3フィルタの設定」を選択します。
- 4設定画面の右上にチェックを入れてフィルタを有効化します。

以上の手順で、プラグインによる高品質なデインターレース処理が適用されます。
-
💡 AviUtlの設定が難しい・もっと簡単に高画質化したい方へ
- AviUtlは無料で非常に優秀なソフトですが、プラグインの導入や細かな設定が必要なため、「少しハードルが高い」「エラーが出て進めない」と感じる方も少なくありません。
- もし、「専門的な知識なしで、ワンクリックで綺麗にインターレースを解除したい」「古い粗い映像を、AIでもっと高画質にアップスケーリングしたい」という場合は、最新のAI技術を搭載した『Winxvideo AI』などの専用ソフトを活用するのも一つの賢い選択肢です。
- 複雑な設定に時間をかけることなく、直感的な操作でプロ並みのクリアな映像に仕上げることができるため、作業効率を大幅にアップさせたい方にとてもおすすめです。
3、再生するだけで解決!インターレース解除対応プレーヤー
「動画ファイルを変換する手間はかけたくない」「とりあえず今すぐ、手元のPCで横縞なしで綺麗に見られれば十分」という場合は、インターレース解除機能を内蔵したメディアプレーヤーを使うのが最も手軽で効率的です。
@、VLCメディアプレーヤー(Windows / Mac対応)
世界で最も普及している、完全無料の定番メディアプレーヤーです。
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» 特徴:無料・高機能
» 動作環境:Windows 10 / 11、macOS、Linuxなど
» 日本語:完全対応
» 対応形式:MP4, MKV, AVI, DVDなど、追加の設定なしでほぼすべての動画を再生可能。
» 安全性:広告やスパイウェアがなく、オープンソースで安心して利用できます。
VLCはプレーヤー本体に優秀なインターレース解除機能を備えています。横縞ノイズが入った動画も、クリック一つで滑らかに補正して再生してくれます。
VLCメディアプレーヤーでインターレースを解除する手順
実は、再生中に右クリックメニューから設定するのが最も簡単です。
- 1VLCでインターレース動画を再生します。
- 2再生画面の上で右クリックし、メニューから「ビデオ」→「デインターレース(Deinterlace/インターレース解除)」と進みます。
- 3「オン」または「自動」をクリックします。
- ※常に解除状態にしておきたい場合は、上部メニューの「ツール」→「設定」→「ビデオ」タブ内にある「インターレース解除」を「オン」にして「保存」してください。

A、Zoom Player(Windows向け)
Windows向けの非常に動作が軽く、自分好みに細かくカスタマイズができる多機能メディアプレーヤーです。「Smart Play」技術により、少し古めの低スペックPCでもカクつくことなく高速・安定した再生が可能です。
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» 動作環境:Windows 10 / 11
» 日本語:対応
» バージョン:基本的な機能が使える「FREE版」と、より高度な「MAX版」があります。
» 自由なカスタム:高画質化のための細かな設定(ポストプロセス機能)など、こだわりの再生環境を作れます。
Zoom Playerでインターレースを解除する手順
- 1インターレース解除したい動画をZoom Playerで開きます。
- 2再生画面上で右クリックし、「フィルタープロパティ(Filter Properties)」から、標準の映像処理機能である「LAV Video Decoder」を選択します。
- 3設定画面が開いたら、「Software Deinterlacing(インターレース解除)」の項目を探します。
- 4モード(Mode)を高品質な「Yadif」に設定し、適用(Force または Auto)にチェックを入れます。
- 5「OK」をクリックして画面を閉じると、横縞が消えて滑らかに再生されます。


B、Mac Blu-ray Player(Macユーザー向け)
Mac環境でブルーレイや動画を高画質・高音質で再生できる、信頼性の高い多機能プレーヤーです。
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» 動作環境:macOS 10.12以降(最新のApple Silicon Mチップシリーズにも対応)
» 日本語:対応
» 対応メディア:Blu-ray、DVD、ISOファイルのほか、一般的な動画形式に幅広く対応。
» 高機能な再生機能:ブルーレイのメニュー操作に対応し、特典映像や字幕選択もスムーズに行えます。
Mac Blu-ray Playerでインターレースを解除する手順
- 1アプリを起動し、ブルーレイディスクまたは動画ファイルを再生します。
- 2画面上部のメニューバーにある「ビデオ」をクリックします。
- 3メニュー内から「インターレースの解除(Deinterlace)」を選び、モードを選択します。
- おすすめの設定:画質と動きの滑らかさのバランスが良い「Yadif」または「Yadif(2倍)」を選択してください。
- 4毎回設定するのが面倒な場合は、「環境設定」→「ビデオ」から、インターレース解除を「オート」にしておくと自動で最適な処理が行われます。

- ‼️ 注意点:メディアプレーヤーでのインターレース解除の限界
- ここまで紹介したメディアプレーヤーを使えば、PC上では綺麗に動画を視聴できます。しかし、これはあくまで「再生する時だけ一時的に横縞を見えなくしている状態」です。動画ファイル自体が修正されたわけではありません。
- そのため、「スマホやタブレットに転送して見たい」「TVの大画面で見たい」「SNSやYouTubeに綺麗な状態でアップロードしたい」といった場合は、根本的に動画ファイルをインターレース解除(プログレッシブ化)して保存し直す必要があります。
- 根本的に動画ファイルを綺麗に変換・保存したい方はこちら→
4、まとめ:動画に合った最適なインターレース解除方法を
今回の記事では、インターレース解除の意味や横しまノイズが発生する仕組みから、具体的な解除方法までを解説しました。
- • 手軽に動画ファイルを高画質化して保存したい:AI搭載の「Winxvideo AI」
- • 無料で細かな編集作業と並行して解除したい:「AviUtl」
- • 変換の手間なく綺麗に再生だけしたい:「VLC」などの対応プレーヤー
古いホームビデオやDVDの映像に横線が入ってしまっても、画質を諦める必要はありません。ご自身の目的やスキルに合ったツールを活用して、快適で美しいクリアな動画をお楽しみください。

