外付けハードディスク(HDD)に録画したテレビをDVDにダビングするには?初心者向け完全ガイド

最近では、外付けハードディスク(HDD)に録画したテレビ番組を、「DVDに残して保存したい」と考える人が増えています。
ですが、実際にやろうとすると…
🙅 DVDに焼けない
🙅 パソコンで読み込めない
といった問題が発生することがよくあります。
一体、外付けハードディスク(HDD)に録画したテレビをDVDにダビングすにはどうしますか?
本記事では、「外付けHDDに録画したテレビをDVDにダビングする方法」について、必要なもの・操作手順・注意点まで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。
外付けHDDに録画したテレビ番組の特徴
近年は、外付けハードディスク(HDD)を接続することで、手軽にテレビ番組を録画できるようになりました。
HDDで録画したテレビ番組は、以下の特徴があります。
「CPRM著作権保護」がかかっている
外付けHDDで録画したテレビ映像(地デジやBS・CS放送を含む)には、CPRM(Content Protection for Recordable Media)というコピー制御がかかっています。
CPRMは、録画されたテレビ番組を保護するための著作権技術です。
これは不正コピー防止のための機能で、録画した番組は特定の機器でしか再生・ダビングできない仕組みです。
テレビ専用フォーマットで保存される
テレビに接続して録画に使った外付けHDDは、メーカー独自形式(DRモード/ARIB標準)でフォーマットされているため、他の機器やPCで認識できません。
外付けHDDをパソコンに接続しても「未フォーマット」「読み込めません」と表示され、ファイルにアクセスすることができません。
コピーではなく「ムーブ(一度きりの移動)」が基本
録画したテレビ番組をDVDにダビングする場合、実質的には「コピー」ではなく「ムーブ(移動)」です。一度DVDに書き出すと、元のHDD内のデータは削除されるのが通常です。
外付けHDDに録画したテレビをDVDにダビングするには?
録画したテレビ番組をHDDに長期間置いておくと、HDDの破損や寿命で再生できなくなるリスクがあります。だから、大切なテレビ番組は早めにDVDに保存しておくことをおすすめします。
外付けHDDで録画したテレビをDVDにダビングするには、録画時と同じメーカーのレコーダーを使うのがもっと安全かつ簡単です。
では、外付けHDDで録画したテレビをDVDにダビングする時に必要なもの、操作手順、及び注意点について詳しく紹介します。
外付けHDDに録画したテレビをDVDにダビングする必要なもの
実際に外付けHDDで録画したテレビをDVDへダビングするためには、何が必要でしょうか?
以下が一般的な準備リストです。
- 外付けHDD:ダビングしたいテレビデータが保存される
- CPRM対応のDVD-R:コピー制御に対応したDVDディスク
- CPRM対応のDVDレコーダーまたはテレビ:ダビング元の外付けHDDと同じメーカーが望ましい
- リモコン・操作メニューの理解:「ダビング」機能へのアクセスが必要
外付けHDDに録画したテレビをDVDにダビングする方法(操作手順)
一般的なDVDレコーダー(例:PanasonicやSONY製)を使ってダビングする手順を解説します。
- 操作手順
- ステップ1. 録画に使った外付けHDDを、対応レコーダーやテレビに接続します。
- ステップ2. 空のCPRM対応DVD-Rをドライブに挿入します。
- ステップ3. テレビやレコーダーのリモコンでメニューを開きます。
- ステップ4. 「HDD → DVDへのダビング」「ムーブ」などの項目を選択します。
- ステップ5. ダビングしたい番組を選んで「開始」を選択します。
- ステップ6. ダビングが完了したら、「ファイナライズ処理」を実行します。
処理が終わったら、家庭用DVDプレイヤーなどでも再生可能になります。メーカーにより操作は多少異なりますが、公開されているダビング用の手順動画や取扱説明書を参照してください。
外付けHDDに録画したテレビをDVDにダビングする注意点
外付けHDDで録画したテレビをDVDにダビングする時、以下のことを注意すべきです。
⚠ ダビング先のDVDは「CPRM対応」でなければなりません。
⚠ テレビとレコーダーのメーカーが一致していないと外付けHDDが認識されない場合があります。
⚠ DVDに書き込むと元のHDD内のデータは消えるため、一度きりのダビングとなります。
⚠ ファイナライズはDVDを他の機器で再生可能にするための「仕上げ処理」です。これをしないと、DVDプレーヤーなどで再生できない可能性があります。
⚠ 一度DVDに書き込むと、ディスクはファイナライズされ、追記できなくなることがあります。
なお、CPRM対応ドライブや再生ソフトがないと、PCではDVDを再生することもできません。
パソコンで外付けHDDのテレビ録画をDVDに作成するのは可能?
「外付けHDDをパソコンに接続して、録画したテレビコンテンツをそのままDVDに焼けないの?」という疑問を持つ方も多いではないでしょうか?
結論から言うと、通常、パソコンでは外付けHDDで録画したテレビ番組を取り込むことも、DVDに焼くことも基本的にはできません。
その理由は主に以下の2つです:
❶ CPRM(著作権保護技術)がかかっている
❷ テレビ専用フォーマット(特定機器専用)で保存される
でも、パソコン経由で録画テレビをDVDに書き込むことは決して不可能だとは言えません。
どうしても外付けHDDに録画したテレビ番組をパソコンに取り込み、DVDにダビングしたい場合は、以下のような代替手段が考えられます。
>>テレビの再生映像をパソコンで録画し直してから、DVDに書き込む!
基本的な操作手順は以下の通りです。
- 操作手順
- ステップ1. HDMI/AV端子経由で外付けHDDのテレビ録画をパソコンに映して、再生します。
- ステップ2. キャプチャーボード、画面録画ソフト(例: VideoProc Converter AIなど)でテレビ番組を録画し、パソコンに保存します。
- ステップ3. DVDオーサリングソフト「WinX DVD Authorなど」で録画したテレビ番組をDVDに書き込みます。
これで、パソコンで外付けHDDの録画テレビをDVDにダビングすることができます。
外付けHDDで録画したテレビの制約を回避できるので、手間はかかるものの、レコーダーを持っていない方にとっては確かに有効な方法です。
まとめ
外付けHDDに録画したテレビ番組をDVDにダビングするには、以下のポイントを押さえておきましょう。
✅ 外付けHDDで録画したテレビ番組は、暗号化されており他の機器では視聴・コピー不可!
✅ 外付けHDDの録画テレビをダビングするには、同じメーカーの対応レコーダーが必要!
✅ パソコンで外付けHDDの録画テレビをダビングするには、原則不可だが、映像キャプチャによる再録画→DVD化が有効!
外付けHDDで録画したテレビデータを大切に保存したい方は、ぜひこの記事を参考に、正しい方法でDVD化にチャレンジしてみてください。